スリムで持ち運びも調理も安心。防災グッズにアイリスオーヤマの「カセットコンロ スリム」【これ買ってよかった】
2018年に北海道胆振東部地震が起きたとき、筆者は北海道に住んでいました。数日間、電気と水道が止まり、ガスコンロがなかったため、全く煮炊きができない状況に。これには困り果てた苦い記憶が今も残っています。 スリムで持ち運びも調理も安心。防災グッズにアイリスオーヤマの「カセットコンロ スリム」【これ買ってよかった】 以来、防災用品の1つとしてカセットコンロを常備しています。今年8月、「南海トラフ地震臨時情報」が発せられてから、世間では防災グッズの需要が一層高まったようです。その中には、米、乾麺、レトルト食品などの常温で長期保存がきく食べ物も含まれていました。 でもこれらは、加熱が必要なものばかり。また、加熱不要の非常食ばかりでは、万が一の長期被災時に心が折れてしまいかねません。特に冬期はそうでしょう。 そこで今回は、防災アイテムとしてアイリスオーヤマの「カセットコンロ スリム」を紹介します。 【この記事はこんな人にオススメ!】 場所を取らず、軽量で持ち運びに適したカセットコンロを探している
安さとコンパクトなサイズが決め手
アイリスオーヤマの「カセットコンロ スリム」のボディカラーには、チャコール、オリーブグリーン、オフホワイト、アッシュネイビーがあります。10月中旬にスモークイエローが新たに加わりました。 カセットコンロは、多くのメーカーからさまざまなものが出ていますが、同製品を選んだ決め手は、まず価格。公式オンラインショップでは送料無料で2980円(ガスボンベ 3本付きは3480円)。著名メーカーにしては圧倒的な安さです。 もう1つは、とにかくコンパクト・軽量であること。厚さは、(五徳を取り外した状態で)一番薄い箇所が5cm。ボンベを収納する箇所でも8.6cmしかありません。自重も1.2kgの軽さ。これは、被災して自宅を離れる場合には重要なポイントです。
シンプルをきわめた使い方
そもそもガスを使うことに対し不安を感じる人もいるかもしれません。そこで、本製品のスペック面の説明をしながら、使い方について解説もしていきましょう。 「カセットコンロ スリム」は、ボディと(五徳一体型の)天板が別々になっていますので、まず天板をセットします。これは単に乗せるだけです。 ついでボンベをセットします。ボンベには赤いキャップが付いていますが、これは取り外します。カセットコンロのボディの右側を開き、ボンベの先端を穴に差し入れます。 このとき注意すべきは、ボンベの切り込み部分(凹部)をボディの凸部に合わせてセットすること。でないとガス漏れの危険性が生じます。セットしたら、開いたボディを元に戻します。前準備はこれだけです。 ボディが低いから調理や取り分けがしやすい! では、調理を始めましょう。鍋を五徳に乗せます。鍋は小ぶりなものから、9号鍋(鍋底の直径約26cm)までの大きさに対応しています。安定性は高いので、上背のある鍋でもOKです。 鍋に水や食材を入れたら、右にあるつまみを捻って点火します。つまみには、「点火」と「消火」の表示しかありませんが、実は無段階調整が可能。点火位置に近い最大火力だと3.5kW。大きめの鍋だと2.9kWはほしいところですが、それを上回る充分な高火力です。なお、1本のボンベで、最大火力で1時間ほどの連続燃焼ができます。ボンベもかなりコスパがいいです。 鍋に水1リットルを張り、最大火力で加熱したところ、ほんの3分半で沸騰しました。 試しに、卵あんかけうどんを作ります。ボディが低いことのもう1つの利点は、鍋の中身が見やすく、調理や取り分けがしやすいことです。 手間取ることなく、通常のガスコンロとまったく同様に完成しました。 ところで、使用時に1つ注意事項があります。夏の暑い盛りに屋外で使う場合、ボンベが熱くなって内部の圧力が異常に高くなることがあります。その場合は、圧力感知安全装置が働いて自動的に火が消えてしまいます。 これが起きたときは、つまみを消火の位置に戻し、鍋を下ろします。それからボンベを取り外して冷まします。ボディ内部にある圧力感知安全装置リセットレバーを押して、ボンベを取り付けて点火します。 調理が終わった後の手入れは、外した天板は洗剤をつけてぬるま湯で洗い、ボディは水拭きします(ボディの丸洗いは不可)。ボンベは取り外して、キャップをかぶせて涼しい場所に保管します。 「カセットコンロ スリム」は、意外なほど扱いは簡単。被災時だけでなくキャンプやバーベキューなどでも活躍してくれます。一家に一台常備しておいて損はありません。本製品は、公式通販サイト、Amazon、楽天市場、家電販売店などで販売中。興味がわきましたらチェックしてみてください。 Source: アイリスオーヤマ, Amazon.co.jp
鈴木拓也