センバツ、近づく 明豊、必勝を祈願 大分商、OB会で激励 /大分
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に出場する明豊(別府市)は23日、別府市の神社で必勝祈願をした。22日には、大分商(大分市)の「野球部創部100周年」を祝う式典が大分市のホテルであり、大会に出場する選手を激励する声が相次いだ。3月19日の開幕も近づいてきた。【河慧琳、白川徹】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 明豊の部員、学校関係者、保護者ら約100人は別府市火売(ほのめ)の火男(ほのお)火売神社に参拝した。加藤兼司宮司(70)が祝詞をあげ「甲子園球場に明豊の名をとどろかせ、一生懸命、楽しんでプレーしてください」と激励した。続いて岩武茂代校長、川崎絢平監督、赤峰淳部長、若杉晟汰主将(2年)が玉串をささげた。 川崎監督は「節目の行事に参加すると『もうそろそろセンバツだ』と身が引き締まる思い」と語った。若杉主将は「みんな甲子園を楽しみにしている。普段と変わらず一つ一つの練習を大事にして臨みたい」と話し、昨春のベスト4を超え優勝を目指すと誓った。 その後、グラウンドに戻って部員が練習する間、保護者らは近くの調理場で、大鍋を使って150食分のカレーを作り、カツカレーと、とり天を振る舞った。それぞれ「勝つ」「取り点」とかけたという。配膳の列に並んだ部員は、ボリュームたっぷりの「勝負飯」をペロリと平らげ、英気を養った。 保護者会長の川原俊成さん(49)は「部員の多くは寮生活で、なかなか自分たちが作ったご飯を食べてもらう機会がない。応援の気持ちを込めたので、たくさん食べて力をつけてほしい」と話した。京本真選手(1年)は「すごくおいしかった。しっかり勝って点を取ります」と活を入れていた。 ◇「創部100周年」 1921年創部の大分商野球部の記念式典は、野球部OB会(会員約750人)が主催し、OBら約100人と3年生17人が参加した。 多嶋田明会長(68)は「記念の年にセンバツ出場がかない、大変うれしく思う。大分商らしい粘り強い野球を見せてほしい」とあいさつ。校歌を合唱し、選手を全力で応援することを誓った。来賓のあいさつでも、大会での活躍に期待する声が続いた。 昨年主将を務めた3年生の橋本圭晟さん(18)は「後輩たちにぜひ優勝を目指してほしい。スタンドから誰よりも大きな声で応援したい」と話した。グラウンドでは、エースの川瀬堅斗主将(2年)が「先輩たちが築いた歴史を背負い、センバツでは全力投球したい」と誓った。