モータースポーツはこのまま全開!音楽活動は1回リセットして次の挑戦へ! 近藤真彦、還暦直前インタビュー【後編】
前編ではイベント数を増やし、海外のチームやドライバーと交流を進め、日本のトップフォーミュラを魅力的なものにしていきたいと日本レースプロモーション(JRP)会長として2シーズン目の抱負を語ってくれた近藤真彦氏。 【写真】SF参戦する初の女性ドライバー、Juju(野田樹潤)選手 後編では日本のレース界をさらに活性化させるキーポイントや、今年7月に還暦を迎える歌手・近藤真彦としての心境も明かしてくれた。 * * * ■女性にもっとモータースポーツに参加してもらいたい ――今シーズンはF1直下のFIA-F2から2023年のチャンピオンのプルシェール選手、レッドブルとホンダの育成ドライバーの岩佐歩夢(いわさ・あゆむ)選手、史上最年少&女性初のJuju(野田樹潤)選手を始めとするドライバーが参戦し、見所が多いですね。 近藤 JRPでは「ヒューマンモータースポーツ」というキャッチフレーズを掲げていますが、やっぱりモータースポーツは、野球やサッカーに比べると地味ですよね。でも今年は魅力あるドライバーがたくさん参戦しています。今、日本のスポーツ界では野球とサッカーが人気ですが、その次はモータースポーツと言われるように目指していきたい。 今年のSFには女性で初めてJuju選手の参戦が決まりましたが、サポートレースに富士スピードウェイで開催されている女性ドライバー限定のプロレースシリーズ「KYOJO CUP(競争女子)」を組み込むことにしました。 元レーシングドライバーの関谷(正徳)さんが2017年に立ち上げたシリーズなのですが、いきなり全部のレースに組み込むことは難しいので、まずは富士で開催されるSFの2大会で試しにサポートレースとして開催します。 ――F1は女性限定のフォーミュラカーシリーズ、F1アカデミーを開催していますが、それ以外にもいろんなところで女性ドライバーの育成プロジェクトが行なわれています。 近藤 そうなんです。SFは男女の区別のないレースをしていますが、女性ドライバーの育成にはいろいろな考え方があります。F1アカデミーや競女のように女性だけのレースシリーズがあってもいいんじゃないか、というのもひとつの考え方です。 とにかく、女性にもっともっとモータースポーツに参加してもらいたいと思っていますし、そうすると「あの女性ドライバーを応援しよう」というファンが増えるはずです。 ――将来的にはJuju選手を目標にしてレースを始めた女の子がプロの女性ドライバーになってくることが理想ですね? 近藤 そうですね。Juju選手は今、大きな注目を集めていますが、JRPとしてはSFに迎え入れたからにはシーズンの最後まで戦えるように見守っていくつもりです。女性がSFで走るのはフィジカル的にはキツイと思いますが、彼女は小さい頃からカートやフォーミュラカーに乗って、日本ではなく海外でずっとレースをしてきました。 今までそういうドライバーはいませんでした。彼女は「最年少かつ女性で初めてSFまで来ましたが、ここ(SF)がゴールじゃない」と言っていますので、どこまでできるのか楽しみでもあります。