若手躍動SAGA久光が昨季「2冠女王」NEC川崎をフルセット撃破 連敗4でストップ 初スタメンの高卒2年目、北窓絢音が両チーム最多27得点
◆バレーボール・大同生命SVリーグ女子 NECレッドロケッツ川崎2―3SAGA久光スプリングス(2日、川崎市とどろきアリーナ) 4連敗中だったSAGA久光が昨季「2冠」のNEC川崎に3―2のフルセット(25―20、23―25、23―25、25―23、15―13)の末に競り勝って連敗を止めた。高卒入団2年目でリーグ戦では初となるスターティングメンバーに抜てきされた北窓絢音(20)が両チーム最多の27得点を挙げるなど攻守で奮闘を見せた。SAGA久光は3勝4敗、NEC川崎は4勝3敗。 ■新ユニホームで3人娘がかわいい~~ポーズ【写真】 期待の20歳のアタッカーが輝きを放った。初スタメンに「(SVリーグでは)途中から入って全然貢献できていなかった反省などがあり、心境的にもちょっと焦りがあった。結構、緊張もしていたし、変なプレッシャーもあった」と試合後に率直な心境を吐露したが、コート上では堂々としたプレーに終始した。 攻撃力の高いNEC川崎に対抗するため、守備力も兼ね備える北窓が抜てきされた。持ち前のサーブレシーブや巧みなつなぎで貢献したのはもちろん、かねて強化してきたアタックなどが何よりも光った。10月19、20日に敵地で挑んだヴィクトリーナ姫路戦ではフルセットの末に連敗し、26、27日の大阪マーヴェラス戦にも敗れて4連敗中だったが、今回は第4、最終セットはともに21歳の深澤めぐみ、吉武美佳の攻守にわたる活躍もあって競り合いを制した。 北窓は「連敗も続いていた中で、きょう勝てたことはチームの雰囲気としてもすごく大きい。試合後もみんな笑顔で、すごくいい雰囲気だと思った。これを次の勝利につなげられるように準備していきたい。個人としても緊張などあったが、勝ちに少しでも貢献できたかなと思う。よかった」と笑みを浮かべた。 勝利の原動力となった北窓について、酒井新悟監督(55)も「オフェンスで本当によく頑張ってくれた。いろんな引き出しを身につけるべく、オフシーズンに練習で強化しましたが、相手ブロッカーらと駆け引きをしながらしっかりと打てた。評価したい」とたたえた。 その上で酒井監督は「各セット前半は、いい展開をつくれていたが、自分たちのミスで相手に流れを持っていかれることが多かった」とチームの課題も指摘したが、若手が躍動して貴重な勝利を手にしたことは長いシーズンを見据えても大きい。「この勝ち切った勢いを次のゲームにつなげていきたい」と先を見据えた。 【#OTTOバレー情報】
西日本新聞社