「筆や墨が表現したこと楽しんで」児童が水墨画の極意に触れる 濃淡出そうと挑戦、画家が実演授業
京都府南丹市八木町にアトリエを持つ水墨画家・篠原貴之さん(63)=京都市右京区=から水墨画を学ぶ授業が八木東小であった。児童は墨の濃淡をつけながら竹やササを描いた。 5、6年生45人が学んだ。篠原さんは筆の使い方や線の描き方を実演。「水墨画の線や絵は思い通りには出ない。筆や墨が表現したことを一緒に楽しんで」と励ました。 児童は、筆先の使い方や墨のかすれで濃淡を出そうと努めた。描いた作品は、繊細そうなササから、力強さを感じさせる墨の濃い竹まであった。 絵を描くことが好きという6年の児童(12)は「絵の具を使う絵と水墨画は全然違う。墨の濃淡で表したり、筆の力の入れ方だったり、勉強になる」と筆を走らせていた。