しめ縄作り最盛期 玉城町の角谷産業 三重
三重県玉城町中角の「角谷産業」で、新年用のしめ縄作りが最盛期を迎えている。年末までに玄関や神棚用など30種類、約2万5000個を伊勢志摩地域のスーパーやホームセンターなどに出荷する。 角谷産業では、収穫時季の違う11品種の稲を育てて順次刈り取り、乾燥させてからしめ縄の種類に合わせて使い分けている。伊勢志摩地域では1年を通して玄関にしめ縄を飾る風習があるため、1つ1つ丁寧な手作業で作っているという。 作業場では従業員らが「笑門」や「千客萬来」、疫病から守るとされる「蘇民将来子孫家門」と書かれた護符と、縁起物のダイダイ、ユズリハ、ウラジロ、魔よけのヒイラギ、アシビなどを飾り付けてしめ縄を仕上げている。 角谷吉崇社長(47)は「皆さんが平穏無事に過ごせるように願ってしめ縄を作っています」と話していた。