コンビニバイトに挫折、大学生なのに借金1,500万円、サラリーマンの道をあきらめたが…20代で旧ソ連のジョージア移住で「経済的自由」をつかめたワケ
輸入ビジネスから、ノウハウ販売&コンサル業務へシフト
佐々木:輸入ビジネスは楽ではないので、もう一度やりたいとは思いませんが、ノウハウは確立できたと思いました。そこで、輸入ビジネスを売却したあとも「輸入ビジネスのコンサルティング業務」を続けていました。さらに、ペット用品ビジネスを売却したあと、輸入ビジネスのノウハウをまとめて販売を始めたのですが、これが予想以上に売れました。 小峰:すごい! 佐々木:事業売却のあとで得た収入もあり、希少疾患のメディアを立ち上げたときの借金と、ペット用品ビジネスを立ち上げたときの借金を返済しても、数千万円が残りました。そこで「自分契約書」に書いたとおり、24歳で海外移住をすることにしました。 小峰:最初はどこへ移住したのですか? 佐々木:19歳のころヨーロッパ旅行をしたとき気に入ったオランダです。ところが、家賃だけで月に2,000ユーロ(約36万円)もかかり、出費総額では70万~80万円にもなりました。さすがに厳しいので、1ヵ月でオランダを出ることにしました。私はもともとヨーロッパが好きなので、ヨーロッパのなかで物価の安い国を選ぼうと思ったんです。 小峰:東欧のジョージアですね!
ビジネスを継続しながら、24歳でジョージアへ
佐々木:2021年11月、東ヨーロッパにある旧ソ連のジョージアに移住しました。ジョージアは、ビザ無しでも1年間滞在できるという滞在条件の緩い点も魅力的ですが、税金面も魅力的です。個人事業主向け税制で、売上約2,700万円までは税金が売上の1%。ノウハウをまとめたNoteの販売、コンサルティングなど利益率の高いビジネスをしている私にとっては、非常に低税率といえます。 小峰:ジョージアの暮らしはいかがでしょう? 佐々木:2021年11月に最初に住み始めたマンションは、新築の2LDKで家賃が400米ドルでした。このマンションはとてもよかったのですが、2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻以降、ロシア人が大量にジョージアに流入して、大家が家賃値上げを要求してきました。なんと1,000米ドル、2.5倍です。さすがに厳しいので、日本人とルームシェアをして2人で650米ドルの家を借りました。 小峰:それは大変でしたね! ほかはどうですか? 佐々木:ジョージアは、食事も美味しいです。ただ、2021年11月に移住してきたころは、外食する場合の値段は東京の半額くらいのイメージでしたが、ロシア人の大量流入で値段が上がり、いまでは東京の80%くらいのイメージです。外食ばかりでは飽きるので、半分くらいは自炊していますね。 小峰:今後のご予定は? 佐々木:また近いうちに移住するかもしれませんが、やはりヨーロッパが好きなので、次もヨーロッパにします。 小峰 孝史 OWL Investments マネージング・ディレクター・弁護士
小峰 孝史,OWL Investments