バイエルンDFキム・ミンジェは現地紙や同僚からの称賛にも冷静 「まだナポリ時代のレベルではない」
ベンフィカ戦で大活躍
6日(現地時間)に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節でバイエルン・ミュンヘンはベンフィカ・リスボンと対戦し、1-0で勝利した。 均衡を破るムシアラ弾 バイエルンが粘るベンフィカ相手に完封勝利 前節バルセロナ戦ではハイラインの裏を狙われて4失点を許して大敗したバイエルンだが、それ以降はベンフィカ戦を含めて4試合連続無失点と不安定だった守備に改善の兆しが見え始めている。 守備に安定感が生まれつつある要因として、韓国代表DFキム・ミンジェの復調が挙げられる。同選手はベンフィカ戦でも相手のカウンター攻撃の芽を再三にわたって摘み、デュエル勝率は78%を記録。また、この試合でのパス本数も113本に達するなど攻守両面で存在感を発揮した。 このキムの活躍について、同僚や現地紙からは称賛の声が相次いでいる。ドイツ代表MFヨシュア・キミッヒは試合後に「デュエルの場面のたびにミンジェは良い意味でモンスターのように見えたよ。彼がどれだけ成長しているか、そして監督のアイディアを理解してそれを実行しようとしていることに周りの人々も気づいたと思う」とコメントし、絶賛。また、ドイツ紙『Bild』もベンフィカ戦でのバイエルンの各選手のパフォーマンスについて6段階評価(1が最高、6が最低)で採点した記事を掲載し、キムにはチーム最高となる評価点1を与えている。 もっとも、こうした周囲の声をよそにキム自身は冷静さを保っている。『Bild』の取材に応じたキムはキミッヒのコメントを伝え聞くと、「ヨシ(キミッヒの愛称)は親友の一人であり、いつも僕に勇気をくれる存在なんだ。彼が僕のことを守備のモンスターと呼んでくれることは嬉しいよ」と語り、さらに「今は自信があるし、ミュンヘンでしっかりとやれているという感覚もある。でも、もっとやれる。僕はまだナポリ時代のレベルではない」ともコメント。キミッヒの言葉に感謝しつつ、さらなるハイパフォーマンスを誓っている。 レアル・マドリードに敗れた昨季のCL準決勝以降は批判に晒されることも多く、今夏のオフシーズン中には放出候補の一人にも挙がっていたキムだが、ここへ来てバイエルンにとって欠くべからざる存在になりつつあるようだ。
構成/ザ・ワールド編集部