バレエダンサー上野水香、私を新しいステージに引き上げてくれたダイヤモンド。
各界で活躍する著名人たちが、大切に紡いできたウォッチ&ジュエリーにまつわる物語をひもとく。 【写真】「あの人のウォッチ&ジュエリーの物語」一覧
上野水香/バレエダンサー
カルティエのトリニティのイヤリングは、憧れていたコレクションのひとつでプレゼントとしていただいたもの。シャネルのココクラッシュ(人差し指)もダイヤのローズゴールドを選んで。一粒ダイヤがぐるりと動くのはピアジェのポセッションのリング。リングは、指を細く長く見せてくれるボリュームのあるタイプが好み。ジャケット¥140,800/フェティコ(ザ・ウォール ショールーム) チュールスカート¥319,000/チカ キサダ
「ジュエリーが自分を新しいステージに引き上げてくれる」
ジュエリーに限らないのですが、ラグジュアリーなものは、その時の自分に似合っていなくても少し背伸びをして手にしてきました。「必ず似合う人になりたい」という気持ちが、自分を鼓舞し引き上げてくれると信じているからです。ジュエリーを手にするタイミングは、"ご縁"のひとことに尽きます。何か欲しいと思った時にお店に行って直感で。ジュエリー選びも人生の選択も、直感を信じるタイプです。40代になった頃から、それまでは自分には似合わないと思っていたゴールドのジュエリーを着けてみたら、すっかり虜になり、いまはゴールドを着けることが増えました。昔から憧れていたフランク ミュラーの時計は、バレエ団でゲスト・プリンシパルになり、紫綬褒章をいただいた頃に出合いました。歴史が長いブランドにも良さがありますが、フランク ミュラーは創業から30年余り。一代で世界的な地位を確立していることに感動しました。私はバレエダンサーとして、少しでも一級品に近づきたいと思って頑張ってきたので、身に着けることでその想いを再確認できるのです。ローズゴールドとダイヤが組み合わさっており、ジュエリー感覚で身に着けます。ジュエリーを選ぶ時はダイヤモンドがあしらわれているものに惹かれます。ダイヤモンドは最強のパワーストーンでもあり、たびたび願いを叶えてもらってきました。ダイヤは原石を磨くことで輝きますが、バレエダンサーも才能があったとしても磨かなければスターにはなれない世界。だからこそすでに磨かれ煌めきを放っているダイヤモンドに惹かれるのかもしれません。私の憧れのバレエダンサー、シルヴィ・ギエムのように、歳を重ねた時に大きな石のついた指輪が似合う風格を身につけていたい。夢は5カラットのダイヤが似合う女性です!