ミカ・ハッキネンがマクラーレン「ソーラスGT」でグッドウッドを駆る! ファンを魅了した元F1チャンプは何を語ったのか?
元F1チャンピオンのミカ・ハッキネンが、2024年7月11日~14日にかけてイギリスで開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(略称はFoS)」に登場。シングルシーターV10エンジンのマクラーレン「ソーラスGT」に乗り、ヒルクライムで劇的な走りを披露した。 【写真】ミカ・ハッキネンがソーラスGTでドライブする姿はこちら!
シングルシーターV10エンジン搭載のハイパーカー「ソーラスGT」を駆るミカ・ハッキネン
元F1チャンピオンのミカ・ハッキネンが、英国伝統のスピードイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」で、シングルシーターV10エンジンのマクラーレン「ソーラスGT」のステアリングを握り、観衆を魅了した。 この演出は2度のワールドチャンピオンとなったフィンランド人ドライバーのミカ・ハッキネンが、1998年にドライブしたマクラーレン「MP4/13」へのトリビュートとして走行したもので、搭乗した「ソーラスGT」は、マクラーレンF1カーとミカのファンであるオーナーが所有するもの。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)に依頼して、当時のMP4/13にペイントしたメンバーの手によってカラーリングされたといい、25台生産されたカスタマーカーのうちの1台だ。 ソーラスGTは、2022年8月に発表されたシングルシートのサーキット専用ハイパーカーで、ビデオゲーム「グランツーリスモ スポーツ」に登場するコンセプトカー「マクラーレン・アルティメット・ビジョン・グランツーリスモ」をベースとしている。車重は1,000kg以下で、1万回転を超える回転数と840PSを発生する5.2LV10エンジンを搭載し、そのパワーと1,200kgを超えるダウンフォースによる驚異的な空力最適化、超軽量エンジニアリングによってF1マシンを操る感覚に近いドライビング・エクスペリエンスを提供するとしている。公表されたパフォーマンスは、0-100km/h加速2.5秒、最高速度320km/h以上だ。 ドライブしたミカは「真のシングルシーターであるソーラスGTのドライビングは、驚異的なV10エンジンのパワーとサウンドにより、マクラーレンでレースをしていた頃を思い出させる体験でした」と語っている。 最終日の7月11日に実施されたタイムドシュートアウト決勝では、ソーラスGTをドライブしたマクラーレンのファクトリードライバー、マーヴィン・キルホファーによって45秒342を記録し、マクラーレンは3年ぶり2度目の「グッドウッド最速マシン」の栄光を手にすることになった。
文=原アキラ