東京決戦が日本を決める 挑戦者・蓮舫「私はこう戦う」 田原総一朗が斬り込む 【倉重篤郎のニュース最前線】
◇どうすれば女性の可能性が広がるか 田原 小池氏の政策には? 蓮舫 評価できる点もありますし、私ならこうするというところもあります。一つの指標は、選挙時の公約達成度です。例えば、8年前の「七つのゼロ」公約(待機児童、介護離職、残業、都道の電柱、満員電車、多摩格差、ペット殺処分のゼロ化)がどこまで進捗(しんちょく)しているか、出馬会見の際、メディアにも調べてもらおうとあえて口にしました。 田原 少子化対策は? 高校授業料無償化どう評価? 蓮舫 40年前から少子化、人口減少と言われ、このままでは「消滅可能性都市」が出てくると提言されていましたが、自民党政治は何もしてきませんでした。1971~74年の第2次ベビーブームに年間200万人生まれた人たちが、自ら産むと判断し、生物学的に可能な時期への対策が決定的に重要でした。その時に私たち(民主党)が政権を獲(と)り、子ども手当の支給で子育て支援する、と言ったのを「バラマキ」だと足を引っ張ったのが当時の野党自民党です。その自民党をバックボーンに持つ小池さんがこの2年でようやく気が付いてくれたのは素晴らしいと思いますが、遅きに失したとも思っています。これから産むかもしれない、これから結婚をしたいと思っている人たちの環境を変えていかない限り、人口減少・少子化のトレンドを反転させるのは無理です。 田原 全く評価しない? 蓮舫 実際手を付けられたことは評価します。でも、さらにその先に行けるところがあると思っています。 田原 手法も違う? 蓮舫 トップの決断のあり方が私と小池さんとでは違います。現場を熟知するNGOや専門家らの協力を求め、生の声を吸い上げていく形で政策形成をすべきだと思います。小池流トップダウンでは、その判断が間違った時は無駄に終わってしまいます。ボトムアップ的な積み上げ方式での行政にしたいと思っています。 田原 問題は家事・育児がいまだに女性の仕事になっていることだ。建前だけ男女同権をうたう現憲法に問題がある、との指摘もある。