複葉機を最新キットで製作!目標は「張り線をビシッとキメる!」【達人のプラモ術<ブリストル・ブルドックMkⅡ>】
■複葉機のモデリングは難しい?
これまで<達人のプラモ術>では、飛行機のスケールモデル、第二次大戦の戦闘機、飛行艇、最新のステルス戦闘機や大型輸送機、はたまたエアレーサーも製作してきましたが、考えてみると古き良き時代の複葉機(※1)は、まだ一度も製作していませんでした。 【アイテム画像を詳しく見る】 複葉機が活躍したのは第一次世界大戦。飛行機が大きく発達した時代です。第二次世界大戦では、より高性能な単葉機が主流となり、複葉機はごく限られた機体が使われただけです。今回製作するブリストル・ブルドック(Bristol Bulldog)は、イギリスのブリストル社が開発した複葉の戦闘機で、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に活躍した機体です。 スケールモデルの中でも複葉機は、派手なカラーリングや、第一次世界大戦ではエースパイロッットの逸話が多いこともあって、人気があり、キットも数多く発売されています。とはいうものの、スケールモデル的には複葉機はちょっとハードルが高いと言われています。 なぜか、と問えば、翼間にワイヤ(張り線)があるからだという答えが返ってきます。そして大抵のキットは、この張り線を自作で工作しないといけないこともあり、複葉機は敬遠されていることが多いのです。 しかし昨今は張り線に適したアイテムなども発売されており、工作にしてもハードルは低くなっています。 というワケで今回のお題は複葉機、テーマは張り線! いざ製作開始です!(全6回の1回目)
■約1000枚の図面資料から精密再現された最新キット!
今回製作するのは英国の老舗模型メーカー、エアフィックス社が先ごろ発売したばかりの「1/48 ブリストル・ブルドックMk.Ⅱ」です。英国ではすでに発売中のキットですが、日本は9月ごろの発売が予定されています。 イギリスでもっとも有名な複葉機をイギリスの老舗模型メーカーが、約1000枚の図面資料から精密に再現したキットということもあって、達人的には国内での発売が待ちきれず、エアフィックス社から直接入手しました。すでにディテールアップ用のエッチングパーツや別売デカールもリリースされているようです。 国内販売価格は未定ですが、今回、模型仲間と有志を募ってまとめて注文したので、若干送料が安くなり価格は送料込みで約6000円でした。 にしてもエアフィックスは自国(イギリス)の機体のキットには力の入れ方がハンパない。ドイツ機となるとキットの出来は悪くないにしても、ボックスアートでは必ず英国機にやられているシーンを使うのも、いかにも英国の模型メーカーらしいです。