冬休みにイッキ観したい“配信ドラマ”ベスト5。『極悪女王』も最高だけど、絶対に外せない過激なNo.1は
『1122 いいふうふ』(Prime Video)
渡辺ペコ氏の漫画『1122』をドラマ化した、『1122 いいふうふ』も良作です。 一子(いちこ/高畑充希)と二也(おとや/岡田将生)は、結婚7年目。セックスレスで子どももいないけど仲良しなふたりが“いい夫婦”でいるために、“婚外恋愛許可制”を導入。その後の日常と葛藤を細やかに描いています。 一子は夫の恋人を公認しながら自分は女性用風俗に行くか迷い、二也はダブル不倫をしているけれど優しくて家庭的。原作でも描かれた「セックスレスの夫婦は不幸なのか」「女性の性欲はどう解消するか」といった赤裸々なテーマが、配信ドラマならではの密度で散りばめられています。
真剣に向き合うふたりが愛おしく、ちょっぴり羨ましい
一見ふざけたことでも、当事者夫婦にとっては大真面目。そんな当事者としての人間らしさや業のおかしみがリアルに映し出されていて、真剣に向き合うふたりを愛おしく、ちょっぴり羨ましく感じてしまいます。 個人的には毎話に必ず盛り込まれる、夫・二也の“そこじゃない感”ある行動が、リアルにパートナーがしたり言ったりするとイラっとするようなリアリティでツボでした。 今年の11月、リアルでも結婚を報告した高畑充希×岡田将生の幸せを願いながら、再視聴したい1本です。
『地面師たち』(Netflix)
そして、今年最も反響が大きかった配信オリジナルドラマは、Netflix『地面師たち』ではないでしょうか。 実際に起きた巨額詐欺事件「積水ハウス地面師詐欺事件」をモチーフにした新庄耕氏の同名小説を原作に、地主になりすまして不動産売却を持ちかけては巨額の金を騙しとる詐欺師集団“地面師”を描いた作品です。 過激なシーンとともに、全7話を通して息もつかせぬハラハラ展開で、まさに一気見に最適! ダブル主演の綾野剛と豊川悦司をはじめ、小池栄子、ピエール瀧、北村一輝、山本耕史、池田エライザ、リリー・フランキーなど豪華キャストで制作されました。
“人間の欲”を余すところなく描いて視聴者を刺激
ノンフィクション要素を取り込んだ社会派クライムサスペンス作品として人気のジャンル。しかしここまで話題になったのは、所有欲、金銭欲、感楽欲、出世欲、承認欲求……などなど現代的な“人間の欲”を余すところなく描き、視聴者を刺激したところではないでしょうか。 特に豊川悦司が演じた地面師グループのリーダー・ハリソン山中は、存在そのものにヒリヒリさせられます。まさに悪魔的。続編が強く望まれるその理由を、ぜひその目で確かめてほしい良作です。