サファリの醍醐味が集約された風景が広がり、背後にはキリマンジャロがそびえる〈アンガマ・アンボセリ〉
アフリカ最高峰のキリマンジャロが背後にそびえる〈アンガマ・アンボセリ〉。844人のマサイ族のコミュニティが所有するプライベートな野生動物保護区で、これはケニア初の存在。
一般的にゲームドライブ(クルマによるサファリ)は午前中または夕方に催行されるけれど、私有地ゆえに一日中、好きな時間を選べるのがメリット。早朝の“パジャマ・サファリ”から夜行性動物を観察するナイトドライブまでできる。リゾートのエントランス付近は、アンボセリ国立公園、チュルヒルズ、ツァボ西国立公園を結ぶ野生動物たちの通り道。そのためエランドの大群やキリン、ヌー、珍しいヒョウやライオンなど多種多様な野生動物が出没する。なかには“スーパータスカー”と呼ばれる牙が地面をこするほど立派な象と遭遇するチャンスも。 10棟のスイートは、象をイメージしたデザイン。象の丸みを帯びたカラダや遊び好きな性格から、着想を得ている。コンクリートと象の糞を混ぜたザラザラの外壁は、象の肌を思わせる仕上がり。パティオやベッド、シンクの鏡からは、キリマンジャロの雄姿を望める。さらに、動物観察のための展望タワーやインフィニティプール、カメラのレンタルや撮影アドバイスをしてくれる写真スタジオまで至れり尽くせり。サファリを存分に楽しめるよう考え抜かれている。 創設者のフィッツジェラルド夫妻は、高級サファリリゾート〈アンド・ビヨンド〉で40年以上も経験を積み、こちらはその集大成。悩みに悩んだというリゾート名“アンガマ”は、スワヒリ語で“空中に浮かぶ”という意味。その点でもおすすめしたいのが、気球サファリ。大空と大地、平原を横断する動物の群れ、サファリの醍醐味が集約された風景が広がり、背後にはキリマンジャロ。夫妻を夢中にさせた世界がそこにある。
客室はスイートが10棟。周囲の自然と溶け合うニュートラルなカラーリング。キャンバス地、コンクリート、石材を組み合わせ、籐や編んだ草がアクセントに。各部屋には双眼鏡の用意も。