松田 凌×植田圭輔「板の上で、身も心も投じる」10年越しのタッグで決めた覚悟【舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯】
出会いから10年以上、お互いに強いリスペクトを持ちながら俳優キャリアを築いてきた松田 凌と植田圭輔。6月から始まる舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯での共演は、かねてからの願いが叶ったかたちとなった。今回のインタビューでは、ふたりのかけがえのない関係性と、舞台にかける想いを紐解く。 【画像】背中を預け合う、松田 凌×植田圭輔の2ショット
「背負わせていただく」という思いで挑みたい
──昨年8月、舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭 -夢語刀宴會-の千穐楽で「心伝」の上演が発表されました。おふたりをはじめ出演キャストがキャラクタービジュアルでサプライズ登場したときの大歓声は凄まじかったですね。 松田 凌(以下:松田) 自分の俳優人生の中……人として生きる中でも、一番大きな歓声を聞いたんじゃないですかね。 植田圭輔(以下:植田) (笑)。同じく! 松田 すごかったですね。「地響き」と表現してもいいくらい。本当に愛されている作品なのだなと、得難い経験をさせていただきました。 植田 僕はみんなが紡いできた舞台『刀剣乱舞』という歴史の中にたどり着いた感謝祭だと思っていました。なので正直、(初出演ということで)「お邪魔します」という心持ちでした。その先はもちろん、「背負わせていただきますので」という思いも持って。こういうかたちで出演を発表させていただくというのは本当にありがたいことなので、噛み締めながらやっておりました。 ──「心伝」は原案『刀剣乱舞ONLINE』のイベント「特命調査 慶應甲府」を題材とした作品になるということで、新選組にゆかりのある刀剣男士が活躍する物語となりますね。沖田総司の愛刀と言われる加州清光&大和守安定を、役者として強く信頼し合っている松田 凌さんと植田圭輔さんが演じられるということがとても熱いです。 松田 僕はもう、天伝で出演した時から大和守安定は植ちゃん(植田圭輔)だといいなと思っていました。最初に出会ったときからずっと、僕の中でより強い尊敬がある人、俳優だなと思っていたので。なので僕としては今作、本当に植ちゃんの大和守安定と共演できるのは最もうれしいことでした。 植田 「ご縁があればいいな」と思っていたことが叶ったかたちですね。凌は若いころから、自分が突き詰めていきたい役者像っていうものをかなり明確に持っていて。自分を追い込むストイックさみたいなところもいい意味で変わっていない。素晴らしいことだなと思います。