松田 凌×植田圭輔「板の上で、身も心も投じる」10年越しのタッグで決めた覚悟【舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯】
我々なりの「王道」を届けたい
──それでは、そんな熱を持って向き合う今作に向けて、改めて意気込みをお願いいたします。 植田 今回、本当にたくさんの方が待ち望んでいたタイトルだと思っていて。舞台『刀剣乱舞』は上演されるたびに物語のいろんなことがつながっていって……っていうのも楽しみのひとつだと思うのですが、今回の「心伝」が作品全体にまたどう影響をもたらしていけるのかは役者次第、というところもあると思っています。 こんなに素敵な俳優さんや信頼できる仲間がいて、たくさん応援してくださる方がいて。もう本当に、凌が言ってくれたみたいに、ただやるしかないんですよ。当たり前のように、期待を超えていけたらなと思っています。 松田 応援してくださっている皆様にとって、おそらく待望の作品だと思っています。だからこそ、最初に自分たちが答えたような、あれほどの期待と責任を感じることができたのだとも思います。それはすごく大きなものだと思うんですけれど、でも今、植ちゃんが言ってくれたように、我々はもう体現するしかないので。 東京・大阪・福岡、どの公演にもすべてを投じて、ご来場いただいた皆様、観劇いただける皆様に楽しんでいただけるものに必ずしたいと思っています。末満さんもSNSで「王道かつシンプルに立ち戻る」とおっしゃっていましたが、我々なりの「王道」をしっかり皆様にお届けできればと思っております。ぜひ劇場に確かめに来てください。よろしくお願いします。
文=髙橋裕美