どれも同じだと思ってない? 素材と形状で異なるキャンプの必需品「ペグ」の使い分け方とは
キャンプでテントやタープを張る人なら、必ず使ったことがある「ペグ」。一口にペグと言っても、さまざまな種類があってどれを選べばいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。テントやタープをしっかりと地面に固定するためには、正しいペグ選びが重要です。うっかり抜けてしまっては一大事なので、しっかりしたものを選びましょう。 【写真】テント設営で必須のペグのさまざまな種類を見る(全11枚)
定番のピンペグにオールラウンドなV字ペグ
定番はアルミやスチール製の「ピンペグ」。比較的安価で手に入りやすく、シンプルな棒状のためどんな地面にも打ち込みやすいのが特徴です。ただし、強度が低く柔らかい地面だと抜けやすいという欠点も。またハンマーで叩く場所を誤ったり、石などに間違って打ち込んでしまうと曲がりやすいため注意が必要です。 「V字ペグ」は断面がV字型になっているペグ。他にもU字やY字、X字などがあります。比較的強度が高く、硬い地面から軟らかい地面までオールラウンドに使えるのが特徴。地面との接地面が多いほど保持力が高まるので、X字が一番抜けにくいと言えます。コンパクトに持ち運びたい場合は、重ねて収納できるV字が良いでしょう。
軽量なプラペグは軟らかい地面で効果を発揮
「プラペグ」の最大の特徴は、ABS樹脂でできていて軽いため持ち運びが楽なこと。ただしその分衝撃に弱く、硬い地面では割れてしまう恐れがあります。芝生や砂地などの軟らかい地面では有効なので、キャンプ場の地面を把握していれば持っていて損はありません。 軸の部分がスクリュー状になっていて、打ち込むと回転しながら地面に刺さっていくのが「スクリューペグ」です。地面にねじ込むため非常に保持力が強く、軟らかい地面でもしっかりと固定可能。一方で、引き抜くのがちょっと面倒な一面もあります。
最強のペグにもデメリットが
最強のペグと言われ、非常に丈夫なのが「鍛造ペグ」。硬い地面でもしっかりと刺さり、保持力も申し分ありません。欠点を挙げるなら、重いこと。登山キャンプなどの荷物の軽量化が必要なキャンプでは、その重さがデメリットになります。 最後に紹介するのは「ネイルペグ」。ネイルとは釘のことで、ヘッド部分が釘のように平らになっているため、まっすぐ打ち込みやすいのが特徴です。ヘッドがプラスチックで作られているものが多く、破損しやすいという難点はありますが初心者には扱いやすいでしょう。 安全にキャンプを楽しむためには、適切なペグ選びが重要。素材や形状で使用用途が異なるため、キャンプ地によって使い分けてくださいね。
ソトラバ編集部