「野生のモアイ」って何?あのモアイ像が大分県にもあった
◆上坂田摩崖仏=「宮城のモアイ」?
「ここは1年に1回お祭りをしている所なんですが、地元では神明(しんめい)様と呼んでいます」と衞藤さん。 この像は、一般的に上坂田摩崖仏や上坂田摩崖神像と呼ばれ、 市の史跡にも指定されているものなのだ。 この場所は古くから地元の人々にとって神社やお寺のような存在として大切にされてきた。 今は神明社(しんめいしゃ)として、神様を祭っているのだという。 しかし、この像には謎が多く…
◆「宮城のモアイ」は竹田市宮城地区の守り神?
上坂田摩崖仏の詳細は、衞藤さんもわからないそうだ。 お寺でいうところの仁王様の代わりなのか? 荒神(こうじん)様か?などの様々な説があるが、 具体的な詳細は不明である。 天正14年に島津の大軍が岡城を襲撃し、神社仏閣を焼き払った際に資料がなくなり、それ以降何も記録されていない。 羽のように見える部分や、胴体がないことから、私たちが想像する一般的な摩崖仏とは明らかに違う出で立ち。 仏像なのか、はたまた天狗なのか、それとも隠れキリシタンの遺物なのか…? 憶測が飛び交うが、真相は誰にもわからないそうだが、 きっと竹田市宮城地区の守り神なのであろうと衞藤さんは言う。
◆大分で「モアイ」を見てみよう
モアイ(?)が、大分県の竹田市に2つも存在していた。 風雨などの自然が作り出した野生のモアイ。 そして謎に包まれた摩崖仏・宮城のモアイ。 どちらもその神秘的な姿に魅了されてしまう。 大分県観光の際は、立ち寄ってみるのも良いかもしれない。
テレビ大分