イラン強硬派が政府支持デモ テヘランのパレスチナ広場で
テヘラン、イラン、4月16日 (AP) ― イスラエルに対する報復爆撃を支持する数百人規模のイラン人強硬派グループが4月15日、首都テヘランの中心部にあるパレスチナ広場で、政府支持のデモ集会を開いた。 集会が開かれた広場は、かつてイスラエル大使館があった近くで、イラン国旗や革命防衛隊旗、パレスチナの旗を手にしたデモ参加者が、口々に「イスラエルに死を」「打倒米国」などと反イスラエル、反米スローガンを叫んだ。 4月1日、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の領事部に対する空爆で、将官2人を含むイスラム革命防衛隊隊員7人が殺害された。これに対する報復として、イランは4月14日、数百発の無人機、弾道ミサイル、巡航ミサイルをイスラエルに向けて発射した。イスラエルは自国の防空システムのほかに、英米の迎撃機などでミサイルの99%を撃墜。さらに、ミサイルが領空を通過したサウジアラビアやヨルダンも、イランのミサイル撃墜に加わったとの報道もある。 イランの報復攻撃は、1979年のイスラム革命以降、数十年にわたる敵対関係にもかかわらず、イランがイスラエルに直接軍事攻撃を仕掛けた初めてのケースとなった。 中東における暴力のスパイラルを避けようと、世界の指導者たちが報復を避けるようイスラエルに促すなか、同国軍総司令官は16日、イスラエルはイランの攻撃に対応すると語ったが、「いつ」「どのように」とは詳しく述べなかった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)