三度の婚姻期間は72→55→14日…芸能史上"最速離婚"の朝ドラ女優が告白「あれは婚活アプリ依存の"自傷行為"」
■同じ病に苦しむ人に“あなたは一人ではない”と伝えたい 元気でいるためには、美味しいご飯を作り、少しでもいいから口に運ぶ。補えないカロリーは栄養ドリンクをきちんと飲む。 信頼できる医師にかかり、処方された薬を服用して不安な気持ちを抑える。自分のことを醜いと思っていたので、小さい手鏡でしか自分の顔を見られなかった。 しかしSNSにアップするために自撮りをして、「かわいい、かわいい」と自分に言い聞かせることで、以前より自分の顔を見られるようになった。 摂食障害など同じ悩みを持つ人々に少しでも寄り添いたいと、自身のインスタグラムのダイレクトメッセージで、相談やコメントを受け付けている。 すべてのメッセージに目を通し、時間がある限り返信している。 「私のインスタを苦しい気持ちを吐き出す場所にしてもらっていいのです。『あなたは一人ではない』というメッセージを地道に発信していきたい」 そのための講演なども増やしていきたいと願う。根底にあるのは、必要とされたい、役に立ちたいという気持ち。それは揺るぎがない。 過剰なバラエティ番組の発言などにより、世間的には、すっかりお騒がせ女優・タレントのイメージがついてしまった。そのせいか芝居のオファーも少なくなりつつあるという。しかし、6歳から馴染んだ世界なので、何歳になってもオファーに応じられる自信がある。 あまり先のことは考えず、今は目の前にある愁くんや信頼できる友人たちとの時間をたのしみたい。与えられた仕事を誠実に粛々とこなすことで、ちゃんと仕事は巡ってくると思っている。 「世の中には、私の活動に対して『お前など早く死んでしまえばいい』などと、恐ろしい言葉を投稿してくる人もいます。まあ、エゴサーチはほとんどしませんし、あったとしても放っておきますから凹むことは少ないです。どうせ匿名で投稿するような人物ですから、相手にすることはないです」 その一方で、遠野さんは取材などで自分の過去を語るとき、思わず涙ぐんでしまうことがある。それほど、苦しい過去と向き合わなくてはならないのに、積極的にメディアに出ているのは、同じ病や親の愛情不足で苦しんでいる人に寄り添いたいからだ。 「母と違って自分を客観視できているのは、強いと思います」 繊細だけど芯は強い。それもまた遠野なぎこの一部分だ。 ---------- 東野 りか フリーランスライター・エディター ファッション系出版社、教育系出版事業会社の編集者を経て、フリーに。以降、国内外の旅、地方活性と起業などを中心に雑誌やウェブで執筆。生涯をかけて追いたいテーマは「あらゆる宗教の建築物」「エリザベス女王」。編集・ライターの傍ら、気まぐれ営業のスナックも開催し、人々の声に耳を傾けている。 ----------
フリーランスライター・エディター 東野 りか