三度の婚姻期間は72→55→14日…芸能史上"最速離婚"の朝ドラ女優が告白「あれは婚活アプリ依存の"自傷行為"」
■子供を愛せない、愛さない親は確実にいる 虐待されている時、その時間だけは弟妹たちではなく自分をかまってくれていると嬉しかったとか、子役を続けたのも母から褒めてもらいたかったからなど、愛を渇望していた時期があった。だが、もうきっぱりと思いは絶っていたので、母の葬儀には出なかった。 “子どもを愛さない親はいない”と世間は言うが、そうではないと遠野さんは断言する。 「子どもを愛さない、愛せない親は確実にいます。だから、それで苦しむくらいだったら、関係性を絶って距離を置いたり、縁を切ったりしてもいいと私は思います。子どもは決して悪くないんです」 しかし、縁を切ったとしても、すべてがうまくいくというわけではない。 ■マッチングアプリにハマって結婚。芸能界最速で離婚 虐待や育児放棄が遠野さんに与えた影響は相当に根深い。 ここ数年は、婚活マッチングアプリにどハマりして、会った男性は約100人。単に会っただけの男性も多いが、その中には、遠野さんが3度目の結婚や婚約をした相手も含まれる。しかも、すぐ付き合って、すぐ別れるというのを繰り返し、自身3度の婚姻期間は72日、55日、14日で「芸能界史上最速」を自らどんどん更新した、と報じる芸能メディアも。 「マッチングアプリでの出会いが悪いわけではありません。いい相手と出会えれば、こんないいツールはありません」 しかし、アプリは簡単に出会いがある半面、別れるのも簡単だ。つまり、自分が望めば次から次へと違う異性に出会うことができる仕組みなので、互いに深く信頼関係を築こうという気持ちが乏しくなってしまう。
■20歳年下の男には食い逃げ。アプリに依存していた 遠野さんはアプリの自分のトップ画像は口元だけ出していたが、「なぎ」というニックネームを使った。根が生真面目な彼女は嘘をつくのが嫌なので、生年月日などのプロフィールも正直に登録していた。だから見る人が見れば、遠野さん本人とわかってしまう。女優と交際できるならと、邪な気持ちでアプローチしてきた男たちは少なくなかっただろう。 もちろん、遠野さんはそういう男性は「お断り」とばかりにスルーしたそうだが、男たちとの出会いや別れの顚末(てんまつ)をブログやレギュラー番組でも赤裸々に公表。交際が破局しても、実にあっけらかんとしていた。およそ女優らしからぬエピソードに驚いてしまう。 「20歳も下の子と付き合って以来、年下としか付き合えなくなりました。でも、それだけ若いと行儀の悪い相手もいて、食事をした後に食い逃げをされたこともありました」 「相手がいい人だなと思ってもすぐ関係を持つのではなく、ちゃんと告白をしてからお付き合いをスタートして、その後にアプリを退会しました。一応筋を通したつもりで、相手と別れたらすぐにアプリに舞い戻り、また新たな相手を見つけての繰り返しです。今思うとマッチングアプリに完全に依存した“自傷行為”だったと思います」 破局した後、表面上は“自分は大丈夫”と何事もなかったかのように装っていた。しかし当然のことながら深く傷ついていたのだ。 ある男性とは、「LINEは必ず1日に1回はすることを約束したのに、相手が破った。それが耐えられなくて別れた」こともあった。 いい大人が一体何をしているのか? と非難するのは簡単だ。 しかし、いい大人になったとしても、幼少期に受けた虐待や育児放棄による愛情不足は、何をしても埋められないことがある。なぜなら、遠野さんの心の奥深くに、いつも小学生の青木秋美(本名)がひとりぼっちで立っている。 もちろん同じ不幸な境遇にいても、他者と継続的で深い関係性を築くことができる人もいる。そして、いつまでもこの飢餓状態から脱却できないわけでもない。 ■愛猫・愁くんとの生活で、満たされた毎日を送る アプリの沼から脱却できたのは、男性ではない。愛猫・愁くんの存在だ。もともと動物が大好きで、劣悪な家庭環境にいたときでも、ペットたちに深い愛情を注いだ。 数年前に共に暮らした愛猫たちを次々に亡くし、ペットロスになったこともあり、しばらく飼っていなかった。しかし、遠野さん曰く「猫ではなく、人間に見えた」という猫の愁くんとの出会いで、また共同生活がはじまった。 そのおかげで毎日の生活に張りが出た。彼の最期をみとるまでは、自分は元気で働いて、面倒を見なくてはならないと責任感に燃えている。 愁くんに絶対的に必要とされている、という思いが彼女に生きる希望を与えている。母性が過剰なほど溢れでる遠野さんは、愁くんを本当の息子のように愛情を注ぐことで、安心感を得ている。自分はこういうふうに育てられなかったが、これは自分の“育て直し”だとも。