生年金の平均月額は「14万3973円」だが個人差が大きい…?!10万円未満や20万円以上の人も…
厚生年金の受給額を増やす方法
自分の厚生年金はあまり高くなさそう…と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。 厚生年金を増やす方法はいくつかあり、必要なら実践してもよいでしょう。 この章では厚生年金を増やす方法を2つ紹介します。 ●60歳以降も働く まず、60歳で定年を迎えてからも、引き続き厚生年金に加入しながら働くのが1つ目の年金アップの方法です。 国民年金と異なり、厚生年金は70歳まで年金保険料を納付することができます。 60歳以降も働いて年金保険料を多く納付することで、厚生年金の受給額も高くなります。 ●年金の繰下げ受給をする 次に紹介するのは年金の繰下げ受給です。 年金の受給は通常は65歳からですが、1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額します。 1年で8.4%、5年で42%増える計算なので、たとえば年金が月10万円の場合に5年繰り下げると14万2000円になります。 60歳以降も働き、年金がなくても生活できる方は、繰下げ受給も選びやすいでしょう。
まとめにかえて
本記事では、シニア世代が受給する老齢年金「厚生年金」について、平均月額や個人差などを詳しく見ていきました。 年金額は毎年度見直しが行われているため将来受給できる年金額は現時点では確定されません。また、年金制度が改正されれば、支給水準も変わるかもしれません。 こうした可能性も考慮しながら、老後に向けて年金以外の資金を確保していく必要があるでしょう。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
安藤 真一郎