松井知事と吉村市長が「クロス選」出馬を表明「都構想をもう一度判断してほしい」
[映像] 松井知事と吉村市長が「クロス選」出馬を表明「都構想をもう一度判断してほしい」
大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)と大阪市の吉村洋文市長(同政調会長)は8日午後、ともに府議会、市議会議長に辞職届けを提出。同日夜に大阪市内で行われた会見で、互いに知事・市長を入れ替わって、クロス選挙に立候補することを正式に表明した。ダブル選の投開票は、統一地方選と同日となる4月7日となる予定。 【中継】松井知事と吉村市長が会見 大阪都構想の民意問う「クロス選」表明
松井氏「身分にこだわっていては実現不可能」
会見の冒頭で松井氏は次のように述べた。 本日、大阪府議会議長に対しまして、知事として3月20日付けをもって辞職したい旨のご報告をしました。辞職に至ったのは、2015年11月のダブル選挙において、都構想をもう一度住民の皆さんに判断いただくという政策を一丁目一番地として掲げました。この公約を成し遂げるために府議会、市議会とも、公明党さんと協議をしてまいりましたが、整った協議が今回反故にされると。法定協議会において、協議書を完成させることが困難な状況となりました。 期待もされ、ここまで都構想実現のためにありとあらゆる手段を用いましたが、まさに都構想がつぶされかけている状況。これを打破するためには、身分にこだわっていたのでは実現不可能となります。なんとかもう一度、世の中の皆さんに問いたい。意見を聞かせていただいて、都構想を二度と過去の二重行政に戻さないために、正常な形の法定協議会を作り上げ、住民の皆さんにもう一度判断していただきたい。約束を守りたい思いであります。
吉村氏「だまされたまま終わるのは死んでも死に切れない」
吉村氏は次の通り述べた。 本日、3月20日を持って市長の辞職届を議長に届を出しました。橋下市長のあとで、一体だれだ?と言われる中で一票を投じていただきました。大阪市の財政についても、規律を守るということができよくなってきています。 大阪の成長も知事と二人三脚で大阪が上向いてきたなという状況をなんとか作り出すことができました。振り返ってみれば9割の公約は実現できましたが、どうしても実現できていないのが都構想です。これがどうしても行き詰まる状況になってしまいました。公明党と約束しましたが、なかったことにされています。 だまされたまま終わるというのは、皆さんに対しても説明できないし、自分に対して正直に行きたいと思います。もう一度市民、府民の皆さんの真意を問うべきだと思いました。 非常に厳しい選挙にはなると思います。最後、市民、府民の皆さんの審判には従います。ただ、公明党にだまされたまま終わるのは、死んでも死にきれません。