三菱が『アウトランダーPHEV』を大幅改良。今秋発売の日本に続き、来春よりヨーロッパ20カ国で展開へ
三菱自動車は10月2日、同ブランドのフラッグシップSUVである『OUTLANDER(アウトランダー)』のプラグインハイブリッドEVモデル、『アウトランダーPHEV』を大幅改良し、2025年春からヨーロッパ20カ国で順次販売を開始すると発表した。日本では今秋より発売される予定だ。 【写真】改良型ミツビシ・アウトランダーPHEV(欧州仕様)のインテリア 世界初のSUVタイプの4WDプラグインハイブリッドEV(PHEV)として2013年にデビューしたアウトランダーPHEVは、3年前の2021年12月にフルモデルチェンジを受け、“威風堂々”をコンセプトに生まれ変わった現行の2代目が登場。日本をはじめ、北米、オーストリア、ニュージランドの各市場に投入されてきた。 ミツビシが持つ電動化技術と“S-AWC”などラリー仕込みの四輪制御技術の粋を集めたこのフラッグシップモデルが今回、「洗練」と「上質」をテーマに大幅改良を受け、新たに欧州市場へ投入されることとなった。 改良型モデルは新たに開発された駆動用バッテリーを搭載し、欧州仕様ではEV航続距離を80km超(WLTPモード)とするとともに最高出力を約20パーセント向上させることで、より気持ちのよい加速性能を実現。また、S-AWC制御の最適化やサスペンションの改良、新タイヤの採用によって上質で安定した乗り心地を実現している。 インテリアでは12.3インチに大型化されたスマートフォン連携ナビゲーションをはじめ、コネクティッド機能の拡充、シートベンチレーション機能などの採用によって利便性と快適性が向上。さらに、東南アジアで販売されているコンパクトSUV『ミツビシ・エクスフォース』に続き、音質へのこだわりを追求しヤマハと共同開発したオーディオシステムを搭載するなど、機能装備を充実させている。 なお三菱自動車は、改良型『アウトランダーPHEV』を来春より欧州で販売するというアナウンスとあわせて、同車のガソリンモデルについても大幅改良を予告。現時点で詳細は明かされていないものの、2025年より北米、オーストラリア、ニュージランド市場への投入が予定されている。 [オートスポーツweb 2024年10月02日]