「Honda E-Clutch」の対抗馬登場!? BMW Motorradがオートメイテッド・シフト・アシスタントを発表! 自動化されたクラッチとギアシフトにより新しいライディング体験を実現
変速ミスによるエンジンストールの可能性を排除する技術
荷物や同乗者を乗せて旅行している場合などの難しいライディング状況では、クラッチとスロットルの操作にかなりの集中力が必要です。 しかし、ASAを使用する事でライダーは、あらゆるライディング状況でコントロールを維持することができ、より自由でリラックスしたライディングを楽しむ事が可能。 この技術により、強力なボクサーエンジンは、自動クラッチ操作のおかげで、上り勾配で楽に発進することもできます。これは、オフロードや困難な路面での車両制御の向上という点でも恩恵をもたらすポイントでもあります。
ライダーのシフト操作はギアシフトレバーセンサーを介してコントロールユニットに送信され、従来の足で操作するギアシフトレバーによって作動する仕組みです。 追加のセンサーにより、トランスミッション入力シャフトの回転数とクラッチ位置が測定され、これらの値がエンジンコントロールユニットと密接にリンクされているTCU (トランスミッション コントロール ユニット) に送信されることで作動します。 そしてクラッチは、クラッチマスターシリンダーとスレーブシリンダー間の油圧システムと組み合わされた電気機械アクチュエーターによって操作されます。 アクチュエーターは必要なクラッチの滑りを調整し、ギアを変更するときにクラッチを接続。停止する際にはクラッチを切断します。
なお、マニュアルシフトモード「M」では、ライダーは通常の方法でシフトレバーを希望の方向に動かすことが可能。 希望するギアの回転数が最大回転数または最小回転数の範囲内にある場合は、直接シフト操作がおこなえます。 しかし、エンジン回転数がギアに依存する最低速度を下回った場合、マニュアルモードでもシフトダウンが自動的に実行され、それによりエンジンが停止するのを防ぎます。 そしてシフトモード「D」では、ライディングモードやエンジン回転数、スロットル位置やリーンアングルパラメータに応じてギアを自動的に変更。ギアはライディング状況や動的要件に応じてシフトされます。
バイクのニュース編集部