パリでTinderを使ったら、オリンピック選手とマッチングした!?選手村の実情とは?
現実は違う
7月初めからマッチング・アプリがオリンピックで盛り上がっていることは数字でも明らかだ。Bumbleの広報担当は米「ピープル」誌に対し、位置情報をパリにする人やプロフィールにオリンピックのワードを入れる人が増えたことを認めた。同様にTinderでも、ここ数週間でスワイプ数が20%増加し、パスポート機能の利用が3%増加、さらにパリに位置するユーザーのプロフィールで職業として「オリンピック選手」または「アスリート」と記載する数が、それぞれ52%と43%、急増した。 ただ、人々の期待とは裏腹に、現実はそう甘くないようだ。多くのユーザーがTinderやBumble、Hingeに表示されるアスリートがほとんどいないことに気づいて失望したと語っている。「パリの選手村近くに位置情報を置いてみたけれど、表示されるのはフランス人ばかり。優勝選手なんて出てこない」とある女性ユーザーはXでつぶやき、別なユーザーも「オリンピック選手を見つけたい人ばかりが出てくる」とがっかりしていた。 ボート競技選手のエミリー・デルマンは何年かぶりにTinderを再インストールしてみたものの、パリ滞在を情熱的に過ごす期待はすぐに消えた。「これまでオリンピック選手とマッチングしたのは2人だけ。でも誤解しないで。パリの男性はとてもかっこいいわ。どんな水を飲んだらあんなふうになれるのかしら」と冗談混じりに語るとこう続けた。「もっと娯楽が必要だと思うのよね。だから私もTikTokをやっているわけ」
text : Sofiane Zaizoune (madame.lefigaro.fr)