リベラルが強い東京18区で保守が先行する波乱の展開!カギを握る支持層は?!【衆院選注目選挙区特集】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月23日に公開された動画のテーマは「衆院注目選挙区特集!東京18区」 武蔵野市で都議会議員を務めていたMC鈴木邦和と選挙芸人・山本期日前氏に、東京18区について各候補者や選挙の構図について語っていただきました。 【このトピックのポイント】 ・選挙区の区割りで東京18区はよりリベラルに? ・自公が弱いのではなく、真ん中がいない?! ・維新の候補者なしで自民党に追い風?!
区割り変更の影響でよりリベラルが強化?!
MC鈴木邦和「注目選挙区特集、東京18区。東京18区は区割りが変わりました」 東京18区は、府中市が外れて西東京市が追加。武蔵野市、小金井市、西東京市の3市になりました。 山本期日前氏「東京18区は元々リベラルが強いところです。基本的に府中市で自民党が勝っても、小金井市と武蔵野市で逆転されるのが『あるある』(笑)。その府中市がいなくなり、西東京市が入ってきたので、よりリベラルが強くなった」 MC鈴木「今回、府中がなくなり、西東京が入ったので、どうなるかは非常に注目ですね」
続いて、東京18区の立候補者は以下の4名です。 参政党 徳永由紀子(とくなが・ゆきこ)氏 日本共産党 樋口亮(ひぐち・まこと)氏 立憲民主党 松下玲子(まつした・れいこ)氏 自由民主党 福田かおる(ふくだ・かおる)氏 立憲民主党の松下氏は、武蔵野市長を2期務めました。 自民党の福田氏は「東京18区は女性限定」という珍しい公募で選ばれた経緯があります。 共産党からは樋口氏が立候補しました。 MC鈴木は、東京18区がこれまでリベラル系が強かった理由として「野党共闘が極めてうまくいっていたから」と言及。今までは、民主系の候補が出る時には、共産党が推薦を出していました。 MC鈴木「今回に関しては、共産党の樋口さんが出ますので、立憲民主党の松下さんにとっては、結構、苦しい構図なのかなと思っています」 MC鈴木が都議会議員を務めていた武蔵野市は、「リベラルが強い」といわれているエリアです。 MC鈴木は「実は自民党の支持率は、全国平均と一緒。自公が弱いわけじゃない」また、「立憲民主党の支持率が全国より10ポイントくらい高い。そこに、共産党も強く、全国平均より少し高め」と解説します。 「自公は弱くない、全国平均も一緒なんだけど、立憲と共産党が非常に強いので、そこで伯仲してる。だから、実は真ん中がめちゃくちゃ少ないんですよ」とまとめました。 例えば、都知事選や都議会選挙では、多摩地区は東京都の地域政党「都民ファーストの会」の支持率や小池百合子都知事の得票率が1番低く、都民ファーストの会が地盤にしている真ん中の層が非常に少ない地域だとMC鈴木。 MC鈴木「僕が都議選で武蔵野市で勝った時、第三極が勝ったのは55年ぶり。それぐらい真ん中は勝てない」 山本氏「えー。なんかスゴイ自慢が急に差し込まれた(笑)」 MC鈴木「小池さんの力です。僕じゃない……(笑)」 武蔵野市議会では、かつては議長が共産党の方だったことも。 武蔵野市議会や小金井市議会は、リベラレル系の議員や会派が多く、立憲民主党や共産党の会派以外にもリベラル系の会派があり、中には共産党よりもリベラルだといわれるような会派もあります。 MC鈴木「そういうのも含めて、リベラル系が強いと言われている」 2022年の小金井市長選では、自民党が候補者の擁立を断念しました。 小金井市と武蔵野市は、自民党が市長候補を立てられないくらい、リベラルが強いのでしょうか? MC鈴木は、小金井市の方がよりリベラルが強く、武蔵野市はかなり伯仲しているとコメントしました。 武蔵野市は、立憲の菅直人氏の地元であり、自民党の土屋正忠氏と「土菅戦争」と言われるほどの激しい戦いをしていた選挙区です。 武蔵野市は、前回の市長選では、僅差で自公が推薦した小美濃氏が勝利。 小金井市は、前回の市長選で自民党が立候補を断念するぐらいリベラルが強いと、MC鈴木。 また、前回の衆院選の結果では、武蔵野市の方が差が開いていました。しかし武蔵野市は、菅氏の地元だから、菅氏が票を取ったともいえるため、「ちょっと一概には言えない」とコメントしました。