流行りの「ノンアルビール」を自作する場合、市販品より「安く」済む?
アルコール度数が1%未満のビールを「ノンアルコールビール」といいます。名称の通りアルコール分が含まれていないため、運転する必要がある、翌日仕事があるなどの事情があるときにも楽しめる飲み物です。 ノンアルコールビールは、実は購入できるだけではなく、自作もできます。しかし自作した場合には、どれくらいコストパフォーマンス(コスパ)がよくなるのでしょうか。 今回は、ノンアルコールビールを自作した場合と、市販品を購入した場合とのコスパについて、比較検証します。
ノンアルコールビールを自作する方法と必要なもの
ノンアルコールビールを造るには、おおよそ下記の手順が必要です。 <ノンアルコールビールの造り方> 1.砕いたモルト(麦芽)、砂糖、お湯を煮溶かす 2.ホップを投入、煮込んで麦汁を作る 3.発酵容器へ水を入れ、冷ました麦汁を投入する 4.イーストを振りかけ液温を18~28度にキープする 5.2週間程度発酵させる(初期発酵) 6.沸騰させてアルコールを飛ばし、ホップを煮出す 7.瓶に移し替え、プライミングシュガー砂糖を入れて瓶詰め 8.2~3週間保管後に完成 麦芽の量がアルコール含有量に影響するため、使用量には注意が必要です。また、必要な材料と道具、その相場は、表1の通りです。ノンアルコールビール(17リットル分)を造る際、初期費用として総額3万8153円がかかる計算です。 表1
※筆者作成
ノンアルコールビールを自作した場合のコスパは?
市販されているノンアルコールビールは、350ミリリットル缶で100~120円程度の価格帯です。一方で、ノンアルコールビールを自作すると、初期費用としておよそ3万8153円がかかり、材料費のみで考えたとしても、350ミリリットル換算で735円(17リットル分を作る場合)になり、コスパがよいとはいえません。 コスパを重視したい場合は、自作するよりも市販品を購入したほうがよいといえるでしょう。
自作するならコスパよりも造る過程と味を楽しもう!
ノンアルコールビールを自作する場合、市販品を購入する場合と比較すると、コスパがよいとはいえません。しかし、一度で大量に作れるうえに「ビールを造る過程」が楽しめるため、ビール好きの方は試してみてもよいでしょう。自宅で、自作のノンアルコールビールの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部