財務官「極めて高い緊張感を持って注視」、円安けん制のトーン強める
(ブルームバーグ): 三村淳財務官は7日、為替相場で円安が進行していることを受け「投機的な動向も含め、極めて高い緊張感を持って注視する」と述べた。これまでの表現から一段トーンを上げて市場をけん制した。
三村財務官は足元の為替動向について「一方的、また急激な動きも見られる」と指摘。その上で、「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取っていく」と語った。
これまで加藤勝信財務相や三村財務官は「為替市場の動向を緊張感をさらに高めて注視する」との表現を用いていたが、今回は「極めて高い緊張感」として警戒の度合いを高めた。
7日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=154円台後半で推移。一時154円71銭と7月30日以来の安値を付けた。前日の海外市場では、米国の大統領選挙でトランプ前大統領が勝利し、利下げペースが鈍化するとの見方から米長期金利が上昇し、ドルが買われた。
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Takashi Umekawa