【MLB】カブスは「ベリンジャー資金」を使ってブルペン強化を検討か 同時並行で先発補強も 米記者報道
カブスはアストロズとのトレードでカイル・タッカーを獲得したことにより、レギュラークラスの外野手5人を抱えるという人員余剰状態に。その後、コディ・ベリンジャーをヤンキースへ放出することで、外野手を整理すると同時に、コストカットに成功した。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、カブスはこの「ベリンジャー資金」を使い、ブルペンの強化に乗り出す見込みだという。トレードでの先発補強を狙っていることも噂されており、いずれにせよ「ベリンジャー資金」を投手補強に使うつもりのようだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ カブスがブルペンの強化を狙う場合、FA市場にはまだ多くの選択肢が残っている。リリーバー市場の動きが遅いため、タナー・スコット、ジェフ・ホフマン、カービー・イェーツ、カルロス・エステベス、デービッド・ロバートソンといった一流のリリーバーが多く市場に残っている状況だ。カブスのブルペンは現時点で十分な実績を持つ投手がおらず、これらの選択肢のなかから少なくとも1人はチームに加えておきたいところだろう。 一方、先発補強ではヘスス・ルザード(マーリンズ)の獲得に乗り出していることが明らかになっている。ただし、先発ローテーションが今永昇太、ジャスティン・スティール、マシュー・ボイドと左腕に偏っていることもあり、ルイス・カスティーヨ(マリナーズ)の獲得にも興味を示しているようだ。ルザードの来季年俸は600万ドル前後になる見込みだが、カスティーヨは2415万ドルと高額なため、カスティーヨを獲得した場合は、大物リリーバーの獲得は難しくなるかもしれない。 なお、カブスは現在「MLBパイプライン」が公開しているプロスペクト・ランキング全体トップ100に7人の選手を送り込んでいる(22位マット・ショウ、34位オーウェン・ケイシー、42位ケイド・ホートン、44位モイゼス・バレステロス、55位ジェームス・トリアントス、67位ケビン・アルカンタラ、100位ジェファーソン・ロハス)。ルザードやカスティーヨをトレードで獲得するための対価には不自由しないはずだ。