“効率”を求めて自滅したクーマン。正気の沙汰とは思えないクロスの雨を…【現地発】
クーマンを“自身の監督”と認めなかったラポルタ会長
開幕直前にメッシを失うという不運に見舞われたとはいえ、クラブの哲学に反するサッカーを繰り返しただけに、解任は当然の結果か。(C) Getty Images
昇格組のラージョ・バジェカーノに敗れ、バルセロナのクーマン監督がついに解任された。クライフの教え子でありながら、クライフイズムとは真逆の考えをチームに植え付けようとしただけに、自滅と言っていいだろう。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年11月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― ラ・リーガ11節でラージョ・バジェカーノに0-1で敗れた後、バルセロナはロナルド・クーマン監督の解任を電撃的に発表した。 すでに多くの検証記事が世の中に出ているだろう。私自身、クーマン・バルサについてはここで何度も触れてきた。10節のクラシコ(レアル・マドリー戦)で敗れた後に留任したのも、ウイークデーに行なわれた試合後の解任もやや意外ではあったが、アウェーとはいえ昇格1年目のクラブに敗れた事実は重く、驚きに
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