媚薬ってホント? チョコレートに関する5つの迷信
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
チョコレートが大好きな人へ、この記事はチョコレートを食べないよう説得する記事ではないのでご安心を。チョコレートはケールのような目新しい食品ではないけれど、人気のお菓子なので何かと話題になってしまい、そのせいで誤解や嘘につながることがある。これから紹介する真実をベースに、今後は正しい知識とともにチョコレートを楽しもう。
ダークチョコレートはスーパーフード?
真実:「チョコレートは素晴らしいおやつですが、健康食品ではありません」と説明するのは、ハーバード大学医学部教授でブリガム・アンド・ウィメンズ病院の予防医学部長であるジョアン・マンソン医学博士。その理由は次の通り。カカオに含まれるフラバノールの抗炎症効果(血圧低下や心血管死リスクの27%減少など)を得るためには、700kcal近くのダークチョコレートか5000kcal以上のミルクチョコレートを毎日食べる必要がある。それだけの量のチョコレートを食べると、砂糖、脂肪、カロリーを大量に摂取することになります、とマンソン博士は話す。 「健康のためにわざわざより多くのチョコレートを食べると、逆効果になる可能性があります」と説明する彼女。だからといって、チョコレートをあきらめる必要はない。適量(28~56g程度)なら、健康的な食事の一部になります、とマンソン博士はアドバイスする。
チョコレートに含まれるカフェインは心配しなくてOK?
真実:カフェインは蓄積するもの。チョコレートのカフェイン含有量がコーヒーやコーラよりも少ないのは事実で、ダークチョコレート約28gあたりのカフェイン含有量は24mg。対するコーヒーは一杯あたり95mgで、一般的なコーラは40mg。しかし、摂取したカフェインは体内に蓄積され、摂取量の半分が体内から排出されるまでに約5時間かかるという。つまり、日中にカプチーノを数杯飲んで、夜にチョコレートを食べると、気分が落ち着かなくなる可能性がある。 「私はいつも、なかなか寝つけないと訴える人に、その日の午後か夕方にカフェイン入りの食べ物や飲み物を摂取したかどうか質問します」と話すのは、管理栄養士で『フード・アンド・フィットネス・アフター50』の著者であるクリスティーン・ローゼンブルームさん。カフェインに敏感な人は、夜にチョコレートを食べるのを控えるか、30gのミルクチョコレートを食べる程度にしておこう。それくらいなら、睡眠に影響は出ないはず。