【インタビュー】パリ五輪代表「なでしこジャパン」清家貴子選手が語る「勝負を楽しむ、王者のマインド」
──オリンピックメンバーとの関係性やピッチ内外での役割は?
ワールドカップの時からメンバーが大きく入れ替わっていないので、本当にそこからどんどんよくなってきていると思いますね。チームでの普段の役割は……これといってないです。いるだけですね、はい(笑)。特に目立つことはせず、普通にしていて、あとは笑ってます(笑)。 昔から、ゲームの終盤に点を取ることが多かったので、勝負強いって自分では思っています。今季のリーグ戦の最終節で、1対3で負けていた後半に、「たぶん追いつくだろうな、勝つな」という感覚のなかでプレーをしていました。勝手な思い込みだったかもしれませんが、わりとフラットな気持ちで試合に集中することができたというか。「自分が決めるだろうな」っていう予感もありました。勝負強さをプレーで発揮することが、ピッチ上での役割ですね。 ──オリンピックで脅威となる対戦国や手ごわい選手は? やはりスペインです。ワールドカップの予選リーグでは日本が4-0で勝っていますが、そこからスペインがはい上がって優勝しています。自分たちが戦った時よりも、1段階、2段階、強くなっていると思いますし、対策も十分にされていると思うので。 選手については、正直なところよく知らなくて。本当にわからないです(笑)。チームスタッフからスカウティングのビデオが届いて見るんですけど、なぜか忘れちゃいます、名前とか。試合前はやっぱりさすがに気にして、どういうプレーをするんだろうって対策はするんですけど、あまり覚えてない(笑)。
Nobuko Hakata