「老後資金の不足額の早見表」年金だけで足りない分はどう準備すべきか
年金保険料の納付期間を延長する案もある中、公的年金制度への不安を抱える方は少なくありません。 【図表1~3】不足額の早見表!老後、年金だけで足りない分はいくら? 漠然とした不安を抱えたまま年を越すのは避けたいですよね。 本記事では、老後の必要金額をまとめたうえで、不足額と不足額を補うために必要な積立額を試算しました。 今後、老後資産を形成するうえでの参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
老後の必要金額を考えてみよう
まずは、老後生活に必要な金額を考えてみましょう。 総務省統計局「2022年(令和4年) 家計の概要」によると、65歳以上の二人以上世帯・単身世帯の収支状況は【図表1】の通りです。 二人以上世帯で平均月あたり5万4000円、単身で3万3000円不足するという計算です。 仮に90歳まで25年間老後を生きるとすると、二人世帯が1620万円、単身世帯では990万円不足します。 老後に向けて、これらの金額を貯蓄で用意しておく必要があるでしょう。
不足額と必要貯蓄額の早見表
必要な老後資産と、貯蓄の不足額、そして不足額を10年・20年で貯めるために必要な月次の投資額を早見表にしました。 なお、年利4%で投資したと仮定しています。 ●二人以上世帯に必要な金額 二人以上世帯の場合は、【図表2】の通りです。 当然ながら、投資期間を長く取った方が月々の積立額が少なくても必要な資産を形成することができます。 投資期間が20年間あれば、ほとんど資産ゼロの状態からでも、月々4万円強の積立で老後生活資金の不足額を準備できます。 40歳代から老後に向けた資産形成を始めることが、無理なく準備を進めるためのポイントといえるでしょう。 ●単身世帯に必要な金額 続いて、単身世帯は【図表3】の通りです。 単身世帯は老後資金の不足額が小さい分、資産形成のハードルは低いといえます。 200万円程度貯めておけば、10年の投資期間でも月5万円強で必要資金を賄うことが可能です。 20年間の投資期間があれば、貯蓄がゼロの状態からでも無理なく資産形成できやすいでしょう。