消火放水を体験 「消防士かっこいい」 児童が「くらし守る仕事」学ぶ/兵庫・丹波篠山市
社会科の単元「安全なくらしを守る」を学んでいる兵庫県丹波篠山市立多紀小学校3年生(22人)がこのほど、同市消防本部を見学した。署員から、消防士や救急救命士などの仕事や、消防車や救急車の機能について説明を受けたり、救助に使う機材を使用する様子を見学したりした。最後に放水を体験。15メートルほど先に設置した火に見立てた的に向かって水を放ち、うまく命中すると笑顔を見せていた。 署員は小型ポンプ車を前に、「消火用の水を600リットル積むことができる。大型ポンプ車だと1500リットル積める」などと説明。火災は昨年32件発生し、そのうちの20件は野焼きが原因だったことを伝え、「68人の署員と消防団員の力で地域の安全安心を守っている」と話し、「火事やけが人を見かけたら119番。マッチやライターで火遊びをしては駄目。たき火や花火は大人の人と一緒にね」と優しく語りかけていた。 また、救急車の説明では、「昨年は2480回出動した」などと解説し、レスキュー隊員は「腕立て伏せ100回なんてまだ準備体操。マラソンだって100キロは走れるよ。日々、ランニングと筋トレを行い、いざというときに備えている」と児童の質問に答えていた。 楽しげに放水を体験していた児童は、「水が出る瞬間、強い反動があってびっくりした。消防士は毎日体を鍛えて、まちの安全を守ってくれていることを知り、かっこいいなあと思った」と笑顔で話していた。