Amazon販売事業者が押さえておきたい「原価率」「返金率」「CVR」「フルフィルメント手数料」「利益の伸長率」など指標まとめ
・売上原価率の指標:40%よりも大きければ「高い」、25~30%なら「適正」、20%よりも小さければ「低い」 ・指標改善に向けたアドバイス:サプライヤーや配送業者と、定期的なコスト分析と交渉を行いましょう。コスト削減のために、外部の3PL配送業者ではなく、Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon Warehousing & Distribution(AWD)」、Amazonの倉庫から商品を海外に発送するサービス「Amazon Global Logistics(AGL)」の利用を検討することも良いでしょう。
□ SDEマージン SDE(Seller Discretionary Earnings)は「売り手裁量利益」と訳され、企業の収益性を示す主な指標。販売事業者が事業からどれだけの利益を得たかを示します。税引前利益に利益、利息、減価償却費、オーナー報酬を加えて算出する利益(編注:似た指標のEBITDAはオーナー報酬を加えずに算出した利益指標)です。SDEが高く安定していれば、購入の潜在層に対するアプローチ(広告投資など)がしやすいことを示唆します。 ・SDEの指標:25%よりも大きければ「高い」、15~17%なら「適正」、10%よりも小さければ「低い」 ・指標改善に向けたアドバイス:収益を増やす方法を検討する際、利益への影響を考慮すること。定期的に経費を見直し、交渉するのが効果的です。Amazonの全ての手数料と個々の商品レベルの売上原価を考慮した利益分析ツールを使用すると良いでしょう。 □ 商品ごとのROI ROIは、投資利益率のこと。総売上高から返金やプロモーションといったコストを差し引いた収益を、商品に関連するすべての費用で割ったもの。ROIの数値が高ければ高いほど、うまく投資ができているといえるため、バイヤーは一般的にROIの高い商品を探しています。