Amazon販売事業者が押さえておきたい「原価率」「返金率」「CVR」「フルフィルメント手数料」「利益の伸長率」など指標まとめ
・ROIの指標:100%よりも大きければ「高い」、45~70%なら「適正」、25%よりも小さければ「低い」 ・指標改善に向けたアドバイス:プレミアム価格の平準化、商品の差別化、ブランド力など強力な価値の提案に焦点を当てることです。ROIを高めるには、新商品を導入するよりも、既存のレビューを利用して、Amazonでの販売量を増やすことを検討しましょう。新商品を発売する前に、新商品に関連するすべてのコストをチェックすることも大切です。ROIアップのため、複数の商品を組み合わせた販売を検討するのも良いでしょう。
□ 前期比伸長率 ある年から次の年への利益の成長率。購入者は、一貫してプラス成長を続けている企業を好みます。ビジネス拡大の実績と、さらなる成長の可能性が高いと考えるためです。 ・前期比伸長率の指標:20%以上なら「高い」、5%程度なら「適正」、20%以上下回る場合は「低い」 ・指標改善に向けたアドバイス:優れたカスタマーサービス、購入後のエンゲージメント向上、定期購入の提案を通じて、リピーター率を高めることに注力しましょう。在庫切れは成長を妨げるため、在庫は効果的に管理しましょう。注文数が低い商品の販売取りやめを検討するのも良いでしょう。 □ フルフィルメント手数料 各商品の売り上げに対してフルフィルメント費用が占める割合。保管、ピッキング、梱包、配送など、Amazonのフルフィルメント費用を全て含みます。フルフィルメント手数料のパーセンテージが低いほど、利益率が高いと言えます。 ・フルフィルメント手数料の指標:35%よりも大きければ「高い」、20~27%なら「適正」、10%よりも小さければ「低い」 ・指標改善に向けたアドバイス:商品の寸法や重量にかかる手数料を最小限に抑えるため、商品の包装に焦点を当てましょう。輸送コストがかかりやすい大型商品は、自社でのフルフィルメントを検討してみては。複数の商品を組み合わせて販売することで、1個あたりのフルフィルメント費用を削減し、売り上げを伸ばすことができます。 次回の記事では、広告、市場、業績指標に関する指標を解説します。