米セクシー下着ショー、生まれ変わって6年ぶり復活。初の日本人モデルには賛否も
アメリカの高級下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」(以下VS)のファッションショーが今月中旬、6年ぶりに開催された。1995年に始まったVSショーは「スーパーモデルの登竜門」「モデルの夢」などといわれ、大きな影響力を持つ一大イベントに。けれども近年は、経営陣の相次ぐ不祥事、時代錯誤的なブランドの方針に批判が高まり、2018年を最後に休止に追い込まれていた。 【画像】約20年ぶりにVSショーに復活した50歳のタイラ・バンクス このたび行われた新生VSショーでは、トランスジェンダーやプラスサイズ、50代の元スーパーモデルや初の日本人モデルなどが登場し、これまでにない顔ぶれが話題になっている。
ママになっても変わらぬ美しい下着姿を披露
今月15日にニューヨークで行われたVSのファッションショーでオープニングを飾ったのは、トップモデルのジジ・ハディッド。ピンクのシルクのワンピースに大きな羽を着けて、華々しくランウェイに登場した。 2020年に女の子が生まれた彼女にとって、出産後初めてのVSショーとなったが、ママになっても変わらぬ美しい下着姿を披露した。 ショーには、ジジの妹で、闘病で一時活動休止していたベラ・ハディッドも出演。かつてブランドの広告塔「エンジェル」として活躍したアドリアナ・リマなどのベテラン勢も続々登場し、会場を沸かせた。
初のトランスジェンダーモデル「夢が叶った」と感無量
そうしたなか、今回初めてVSショーに起用され、脚光を浴びたモデルも。 ヴァレンティナ・サンパイオは、2019年に同ブランドの顔に大抜擢されたトランスジェンダーモデル。ただ、その後VSショーの開催が休止されたことから、これが初ランウェイとなった。 自身のSNSに「夢が叶った」と投稿したヴァレンティナ。長年の願いが実現し、喜びもひとしおだったようだ。 というのも、ひと昔前のVSといえば、「多様性」などまるでお構いなしのブランドだった。元マーケティング最高責任者が、「トランスセクシャルのモデルを起用するべきではない」「なぜかって? ショーはファンタジー。特別なエンターテインメントなのです」などとファッション誌で発言して大炎上したことも。 世間から厳しい目を向けられたVSは、あえなく方針を転換。ほどなくして、ブランド初のトランスジェンダーモデルとして起用されたのが、ヴァレンティナだった。