米セクシー下着ショー、生まれ変わって6年ぶり復活。初の日本人モデルには賛否も
「女性の美しさ=痩せていること」は時代遅れ
トランスジェンダーと同様、以前はプラスサイズのモデルも起用していなかったVS。しかし、今年はアシュリー・グラハムなどのプラスサイズモデルも出演した。 ほんの少し前までは、食事制限や運動でボディメイクにいそしむエンジェルたちの様子が公開され、大きな注目を集めていたVSショー。ところが近年、このショーに出るために、一部のモデルが過酷なダイエットをして「飢えていた」という事実が明るみに。さらに、いつしか「自分のありのままの体を受け入れよう」という社会の風潮が高まり状況が一変。「女性の美しさ=痩せていること」という考え方は時代遅れとみなされるようになった。 今回のイベントでは、そうした古い価値観からの脱却も図られたようだ。
50代の元祖スーパーモデルたちも大活躍
若くてスリムで美しい白人モデルたちばかりが前面に押し出されていた過去のVSショー。しかし今回は、性別や体形、年齢にとらわれない多様性に富んだモデルキャスティングが行われたようだ。 ケイト・モスなど、50代の元祖スーパーモデルが登場したことも変化の表れ。1990年代以降、ファッション界を席巻したケイトだが、意外にもVSショーに出演したのはこれが初めてだという。さらに、娘のライラ・モスとの母娘共演が実現するなど、これまでなら考えられないような演出も! そんな新生VSショーの最後を飾ったのは、50歳のタイラ・バンクス。かつて高級ブランドの顔として多くのファッションショーで活躍し、VSと契約した初の黒人モデルで知られている。VSショーには過去9回出演している。 すでにモデル業を引退し、タレントや歌手など様々な分野で活動しているタイラだが、このたび約20年ぶりにVSショーに復活。クリスタルの装飾が施された黒のビスチェにシルバーのケープ、レギンス、ストラップヒールを合わせたスタイルで登場し、フィナーレを盛り上げた。
「やる気なさそう」日本人初のモデルに賛否の声
異例ずくめだった今年のVSショーには、初の日本人モデルも登場した。日系モデルとして初めてVSショーのランウェイを歩いたのは、フランス人の父と日本人の母をもつ美佳シュナイダー。2019年のデビュー以降、「プラダ」「ルイ・ヴィトン」「ロエベ」など名だたる高級ブランドのショーや広告で活躍している。 日仏ハーフの彼女は、フランスをはじめ様々な国で暮らした経験を持ち、幼少期には日本に住んでいたことも。所属するモデル事務所の情報によると、日本国籍も持っているという。 最も多くのブランドに起用され、ファッションショーの出演数ナンバーワンともいわれている超売れっ子の美佳だが、VSショーには特別な思いがあったようで、自身のSNSに「夢がかなった」と喜びを綴っている。 そんな彼女に対し、SNS上では「最高」「めちゃめちゃキマッてる」「あなたを誇りに思う」といった称賛コメントが寄せられたが、その一方で批判や厳しい意見も。一部ネットユーザーから、「やる気なさそうな歩き方」「なんか意地悪そう」「プロとは思えない態度。やらされている感がすごい。羽もつけていないし残念」など、ウォーキングしているときの表情や態度、ポージングを非難された。 美佳はそうした声に素早く反応。SNSを更新し、「IDGAF(全く気にしない)」という文字が書かれたTシャツを着た本人が、VSショーを映し出したスクリーンの前でウォーキングする動画を投稿。「自分なりの態度で臨むことを許可し、それを受け入れてくれたヴィクシーに感謝。私は意地悪な女の子なんかじゃないわ」とコメントをつけて、サラッと反論した。 実は賛否の声があがったのは、美佳のウォーキングだけではなく、このたびのVSショーそのものにも様々な意見が飛び交っている。来年はどのようなショーが開催されるのか。新しく生まれ変わったVSに注目が集まっている。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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