フルモデルチェンジを行い3代目となったホンダのフリード。多彩なシートアレンジで人気を集める＝千葉県木更津市（ソニーα1 FE70-200mmF2.8GMⅡ）

子育て世代に人気のミニバン「フリード」。ヴェゼルと並びホンダを支える人気車種だ。広い車内に明るいインテリア、汚れに強いシートなど日々忙しいママの隠れた味方でもある。6月にフルモデルチェンジを行い、使い勝手がさらによくなった。定番の5ナンバーに加えて、3ナンバー専用のクロスターを用意するなどラインアップを拡充、より広いユーザーをターゲットにする。デビュー間もない3代目フリードに試乗した。 【写真】スイッチ類が手元にまとめられて操作性のいい運転席 これでもかという豊富なモデルをそろえるフリード。5ナンバーでシンプルな外観のエアーと、3ナンバーでアウトドア風のクロスターが基本となる。パワートレーンは、ハイブリッドのe：HEVと1・5リッターガソリンエンジンの2本立てで、それぞれにFFと4WDが用意される。 シートアレンジも多彩で、3列シートは定員が6人と7人を選べる。さらに5人乗りの2列シートを用意するなど、多彩なシートアレンジが魅力だ。大きな荷物からたくさんの小物まで、用途にあわせて自分好みの荷室が用意できる。 好調な受注が続くが、なかでもエアーのハイブリッドが人気という。 今回試乗したのはクロスターのハイブリッドで5人乗り。3ナンバーだが車内の広さは5ナンバーのエアーとほぼ同じ。ホイールアーチにふくらみを持たせたので、幅が25ミリ広くなり3ナンバーになった。税金などの負担は変わらないので、スポーティーな外観が好きな人におすすめ。 インテリアは四角いメーターパネルなど、カジュアルなつくり。シフトはボタン式からレバー式となり操作しやすくなっている。 リア全面を覆う巨大なテールゲートを開けると超低床フロアが現れる。高さが135センチほどで、40センチあたりにはユーティリティーボードが置かれ〝2階建て〟になっている。 さらに2列目シートの座面を前方に落とし込み、背もたれを倒すと広大なスペースができあがる。 背もたれの裏にあるボードを渡すと、ほぼフラットな床面ができる。身長188センチの筆者でも余裕で横になれるほどだ 運転席に座ると視界が広く見通しがとてもいい。シフトをドライブに入れてスタート、モーターのみの走行は静かだが、ロードノイズはやや大きめ。箱型のボディーは車両感覚がつかみやすく運転も楽ちん。