介助犬に座席を奪われた乗客が怒り 「ありえない」航空会社の対応に非難の声
航空機内で人間の乗客が「介助犬」に席を譲らされるという前代未聞の事態が相次いでおり、航空会社の対応に批判が集まっている。わずか数週間の間に2度目となる今回の出来事で、航空業界における介助犬に関するルールの在り方に疑問の声が上がっている。 【画像】どう考えても、座席前の床には収まらないサイズの介助犬 ニューヨーク・ポスト紙によると、ユナイテッド航空の乗客が、自分の座席に大型の「介助犬」が座っているのを発見し、別の席への移動を余儀なくされた。この乗客はソーシャルメディアのRedditに投稿し、「支払いを済ませた乗客が大型犬によって席を追われるのは全くもって不条理だ」と怒りを露わにした。 問題の犬はサイズが大きすぎて床のスペースには収まらず、客室乗務員に相談しても肩をすくめるだけの対応だったという。満席のフライトで、乗客は犬の飼い主と話し合いを試みたものの、解決には至らなかった。 ユナイテッド航空の規定では、介助犬は所有者の座席前の床スペースに収まることが義務付けられており、通路や隣接する乗客の足元スペースをふさぐことは禁止されている。 怒りを募らせた投稿者は、「手荷物のサイズは厳密にチェックされるのに、なぜ介助犬のサイズは監視されないのか」と航空会社の対応を厳しく批判している。11月にも、デルタ航空でファーストクラスの乗客が介助犬のために席を譲らされる事例が発生しており、航空会社の介助動物に関する方針の見直しを求める声が高まっている。