軽貨物車両の事故が多発…激変する“運送業界の最前線”に密着
瀬戸口さんは、より高い運賃を得られる仕事の開拓に取り組んでいる。4年前から始めた「ヨドバシカメラ」のテレビ配送もその一つ。運ぶだけでなく、設置や配線までやることで、高い運賃単価を実現した。 最近も、新たに高運賃の案件を獲得。それが、こだわりの有機野菜を会員向けに届ける会社の宅配サービス「ビオ・マルシェ」だ。瀬戸口さんが任せたのは、元営業マンで、2カ月前に転職したばかりの村上善遼さん(28)。この仕事をそつなくこなすには、会員一人一人の要望に沿った細かい決まり事を守らなくてはならない。 朝6時半に配送開始。この仕事で大切なのは、スピードよりも接客スキルで、配送先に到着すると、村上さんは玄関に膝をつき、荷物を1つずつ並べていく。お客が希望すれば、その場で空箱もすべて回収して持ち帰る。
この日、村上さんが回ったのは、わずか40軒。単価が高いので数をこなす必要がないのだ。帰宅したのは昼の1時過ぎで、家族と一緒にお昼をとることもできる。 長時間労働が当たり前の業界を変えたいという瀬戸口さん、そこにはある思いがあった――。 ※「ガイアの夜明け」より
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