メジャー球場で観客が銃弾で負傷する衝撃事件
メジャーリーグのカージナルス対ブリュワーズ戦が2日(日本時間3日)カージナルスの本拠地セントルイスのブッシュスタジアムで行われたが、その試合中に、観戦していた女性が銃弾で腕を負傷するという前代未聞の事件があった。 地元紙の「セントルイスディスパッチ」によると、観戦中の34歳の女性が腕に痛みを感じたので、ジャケットを脱いで腕を確認したところ、擦り傷があったという。女性は球場内の応急処置室で手当を受けた。 座席番号から一塁側のようだ。 地元の警察は、球場外で発砲された流れ弾が女性の腕をかすめたとみて捜査。球場から1マイル(約1.6キロメートル)内で、空にむかって撃たれた銃弾が、球場内の女性の腕に当たったと見られている。同紙は、「女性に流れ弾が当たる前、球場の外の通りで発砲があった」と報じている。 被害者のすぐ前の席に座っていた54歳のトッド・ポーターさんは、「後ろで彼女が“撃たれたと思う”と突然言ったのです。私たちは彼女がジョークを言っていると思ったのです。でも、彼女のほうを見るとひじから血が出ていました。彼女の着ていたジャケットには穴があいているようでした。そして彼女の隣の男性が警備員を呼んでくれと言っていました」と証言した。 周囲の目撃者によると被害者の女性自らが座席下に銃弾が落ちているのを見つけたそうだ。 ポーターさんは、さらに「彼女はとてもショックを受けているようでした。私たちだって、もちろんショックを受けました。もしかしたら、いっしょにいた私の息子に当たっていたかもしれません」と、恐怖体験を語り、さらなる被害が発生するのを恐れて、息子とともにすぐに球場を出たという。 カージナルスは、同日に球場内での銃弾事件について声明を発表した。 「私たちは昨夜、ファンが恐らく球場外からと考えられている流れ弾に当たったという知らせを受けています。このファンは応急処置室で傷の手当てを受けて、応急処置室から出ました。彼女は、この事件の捜査のため警察に事情を話しました。ファンの安全は私たちに最も重要なことです。カージナルス球団は誰も重傷を負わなかったことを幸いに思っています。我々はこれより先の情報もメディアと共有していきます」