島根県の『遣島使』青木いつ希が4年ぶりの故郷凱旋!大声援を受けて奮戦も憧れの先輩に完敗
23日、島根県・益田市民体育館にて『ご縁の国しまねツアー』が開催。青木いつ希がショーンキャプチャー所属として初めて地元凱旋を果たした。 青木は2017年に大阪の社会人団体・ジャパンプロレス2000でデビュー。全くプロレスラーになる気が無かった青木は数奇な運命に巻き込まれて選手としてデビューすることとなるが、その元気と笑顔溢れるファイトで高い人気を獲得。現在は数多の女子団体でタイトルに絡む活躍を見せている。2020年からは日高率いるショーンキャプチャー所属となり、さらに活躍の場を広げた。 日高は2011年に、青木は今年2月に島根県のふるさと親善大使『遣島使』に就任。師弟ともに島根県を代表するレスラーとなり、島根県の魅力を伝えている。 島根県を代表するプロレスラーといえば全日本女子プロレスで活躍した“飛翔天女”豊田真奈美さんがいるが、豊田さんは『ご縁の国しまねツアー』の最高顧問も務めている。 また、日高は豊田さんから必殺技であるジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスを継承。青木も同技をアレンジした変形バックドロップを伝授されるなど後継者的な扱いも受けている。
今回、青木は約4年ぶりの島根凱旋。対戦相手に選んだのは、デビュー前から大好きだったという水波綾。 この日の青木は、島根県の伝統芸能“石見神楽”バージョンで華々しく入場。塵輪や鍾馗、大黒落としなど石見神楽にゆかりある名前の技を使う青木にはこの上ない入場パフォーマンスだ。 「お願いしまあああす!!」と試合前に元気よく握手を求める青木らしい挨拶から試合開始。 水波の壁は容易に壊せないが、青木は観客の大声援を追い風に何度でもぶつかっていく。水波は青木にギロチンドロップから逆エビ固め。逃れた青木の背中にダブルアックスハンドルを容赦なく叩き込む。青木もエルボーで立ち向かうが水波の逆水平一発でダウンと力の差は歴然。 しかし、故郷の家族や友達にカッコ悪いまま負けるわけには行かない。根性を振り絞った青木が渾身のラリアットで水波を倒し、ジャーマン・スープレックスやダイビング・ボディプレスなどの得意技を繰り出していく。これを耐えきった水波が裏投げからのラリアット。これをカウント2で返した青木だったが、水波がダメ押しのスピアーからホットリミットを叩き込んで3カウントを奪った。 青木は全力ファイトで力尽き、大の字でダウン。水波は号泣する青木を優しく抱き起こし、ガッチリと抱擁。観衆の拍手に笑顔で応えた。 試合後、青木はSNSに「負けました。何をしてもびくともしなくて大き過ぎるその背中、必ず絶対に越してみせます。もう追い掛けるだけの青木じゃないので!でもやっぱり水波さんが本当に大好きです!!!ずっと大好きなので、これからもひっつき回します!と投稿。 青木は、日高に師事し始めてから目覚ましい成長を遂げ、多くの団体で王座に絡み続ける一線級の選手となっている。これからさらに強くなり、次の凱旋大会では故郷の家族や友達に勝利の笑顔を見せられることを願いたい。 『ご縁の国しまねツアー2024益田大会』 日程:2024年3月23日(土) 開始:18:30 会場:島根県・益田市民体育館 観衆:未発表 ▼シングルマッチ30分1本勝負 ○水波綾(フリー) 15分23秒 ホットリミット→片エビ固め ●青木いつ希(ショーンキャプチャー)
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