「梅雨型」熱中症に要注意──6月からなりやすい「3つの理由」 “隠れ脱水”のチェック方法と対策は?【#みんなのギモン】
■室温26℃でも湿度85%なら…?
加納解説委員 「また気温や室温がさほど高くなくても、湿度が高いと熱中症になりやすいそうです」 「熱中症の危険度を表す、日射がない室内用の『暑さ指数』を見やすくした簡易図があります。縦が気温、横が相対湿度です。室内の温度が26℃でも、湿度が85%だと暑さ指数は25。これは熱中症に警戒が必要な水準です」 刈川くるみキャスター 「私は寝る時にいつも室温を25~26℃で保っているんですけど、最近ジメジメして寝苦しくて…。室温だけでなく湿度も計算して調整した方がいいということなんですね?」 加納解説委員 「そうなんです。湿度が重要です」
■水分不足による「隠れ脱水」の症状
加納解説委員 「そして隠れ脱水ですが、これも梅雨時期は湿度が高いのでのどの渇きを感じづらいそうです。早め早めの水分補給を意識しないと、気付かないうちにじわじわと脱水症状が進んでしまうそうです」 斎藤キャスター 「水分補給も大事だと思うんですが、他にも熱中症予防になることを知りたいですね」 加納解説委員 「梅雨時期を、熱中症にならずに乗り切りたいですよね。藤永副院長によると、隠れ脱水が起きると、口の中が粘つく、唇が乾燥する、尿の色が普段よりも濃くなる、舌の色が赤黒くなって乾燥するといった症状が現れます。どれも水分不足から来るものです」
■爪や手の甲で分かるチェック方法
加納解説委員 「ただ、こうした兆候があっても気付かない場合もありますよね。藤永副院長によると、簡単にチェックできる方法があります」 「爪をギュッと押してみてください。白くなりますが、すぐピンクに戻るのではないでしょうか。ピンクに戻るまでに3秒以上かかったら、隠れ脱水の可能性があるそうです」 「また、日本医師会の資料(健康ぷらざNo.415)によると、 手の甲の皮膚をつまんで離す動作をしてみてください。つまんだ跡が消えるまでに3秒以上かかったら、隠れ脱水の可能性があるということです」 「なかなか皮膚が戻らないのは皮膚の水分が失われ、弾力がなくなっているからです。こうした方法で自分の体調を確認できます。周りで『あれ? 様子がおかしいな』と思う人がいた時にこの方法を試せば、体調不良や隠れ脱水かどうかを見つけることができます」 河出アナウンサー 「『のど渇いてる?』って言われても、それは主観で本人にしか分からないことなので、つまんだり爪を押したりなど、簡単に客観的に確かめられるのはすごくいいなと思いました」