ジョコビッチ 初戦白星、大晦日に観戦の観客へ「僕らと一緒にコートで過ごすことを選んでくれてありがとう」<男子テニス>
ブリスベン国際
男子テニスのブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)は12月31日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク7位で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がワイルドカード(主催者推薦)で出場した同73位のR・ヒジカタ(オーストラリア)を6-3, 6-3のストレートで下し初戦突破を果たすとともに、2025年シーズンのシングルス初戦を白星で飾った。試合後には観客に向け「僕らと一緒に大晦日をこのコートで過ごすことを選んでくれてありがとう」とコメントしている。 【西岡 良仁、ジョコビッチら ブリスベン国際組合せ】 37歳のジョコビッチは昨シーズン、パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)で悲願の金メダルを獲得したものの、他の大会でのタイトル獲得はなし。開幕時には1位だった世界ランキングを7位まで下げシーズンを終えた。 ジョコビッチは再起をかけ、今年現役を引退したA・マレー(イギリス)がコーチに就任することを11月に発表。そして2025年シーズンは開幕戦となる同大会からの出場を決めた。 ヒジカタとの初の顔合わせとなった1回戦の第1セット、ジョコビッチは第2ゲームでいきなりブレークに成功。そのまま先行する。続く第2セットでは両者キープを続けるも、第7ゲームで1度のチャンスを活かしたジョコビッチがブレークに成功。試合を通して1度もブレークポイントを与えない完璧なサービスゲームを続けたジョコビッチは、第9ゲームで2度目のマッチポイントをものにし、1時間14分で勝利を収めた。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはジョコビッチのコメントが掲載されている。 「コート上では、常にいいプレーができることを期待している。もちろん、勝利は勝利だ。新シーズンを勝利でスタートすることはとても重要なこと。今夜のヒジカタのプレーは本当に素晴らしかった。彼は本当に素晴らしかったよ」 「今夜(31日)、新年を祝うのは間違いない。家族がここにいるんだからね。子どもたちは寝る時間を過ぎてもはしゃいでいる。今夜はブリスベンの花火大会を見に行く予定なんだ」 「(ブリスベンの観衆へ)みんな、あけましておめでとう。特別な夜だ。僕らと一緒に大晦日をこのコートで過ごすことを選んでくれてありがとう」 2回戦で世界ランク55位のG・モンフィス(フランス)と対戦する。モンフィスは1回戦で同138位のN・バサバレディ(アメリカ)をフルセットで下しての勝ち上がり。 同日には第4シードのF・ティアフォー(アメリカ)、世界ランク31位のG・ペリカー(フランス)、元世界ランク17位のR・オペルカ(アメリカ)らが初戦突破を果たしている。