コーヒーインストラクター検定事業が好調 組合員の増強にも寄与 全日本コーヒー商工組合連合会が意欲
レギュラーコーヒーの焙煎加工・販売業の団体である全日本コーヒー商工組合連合会(以下、連合会)は11月18日、京都で開催された通常総会で、コーヒーインストラクター検定事業が好調であり、組合員の増強にもつながっていることを明らかにした。 同日、代表理事会長に再選した鈴木修平氏(美鈴商事社長)は「検定事業が成熟期を迎えており、1級の定員も大幅に増員することができた。3級についても順調に受講者が増えている。コーヒーインストラクターの資格取得や講習会の開催によって、お店の信用を高めたりファンづくりをしたりという目的で組合員になる方も多い」と語る。 同日行われた役員の改選では、西日本コーヒー商工組合の専務理事に一美雄二郎氏(まる味屋珈琲店取締役常務)、京都珈琲商工組合の専務理事に岡田誠氏(キョーワズ珈琲社長)、西日本コーヒー商工組合の常務理事に上田美由紀氏(ふじ珈琲社長)が新たに選ばれた。 なお、中国コーヒー商工組合は、今年9月末をもって活動を休止、解散となった。同組合に所属していた6社のうち、2社は西日本コーヒー商工組合に改めて入会する予定となっている。 総会後の記者会見には、連合会に所属する6組合の長も列席し以下の通り現況や今後の活動方針を報告した。 ◇西日本コーヒー商工組合・雲田将央理事長(美松珈琲貿易取締役) 今年3月にJR熊本駅前で「熊本コーヒーフェスティバル」を開催したところ、イベントの前後で6社の入会があった。今後、中国コーヒー商工組合に所属していた方の入会もあるため、中国エリアの方や、ロースターなど賛助会員の方にも声をかけて組合員の増強を目指す。 ◇兵庫県コーヒー商工組合・岡崎広政理事長(コロンビア珈琲社長) 賦課金を下げることも考えながら、引き続き、組合員の増強に力を入れていく。好きな時間に勉強できるZoomセミナーの開催など、入りたいと思っていただけるような活動を模索していく。賛助会員の方のご希望にも耳を傾ける。 ◇大阪珈琲商工組合・中村訓康理事長(中村商店社長) 2023年にドミニカ共和国さまに賛助会員として参加していただき、昨年12月に表敬訪問を行った。今後は引き続き、研修会のステップアップセミナーや、コーヒーインストラクター検定用のコーヒー講習会を行っていく。組合員、賛助会員がともに研鑽できる活動も継続して考える。来年に開催される大阪・関西万博については、組合としての活動予定はないが、お声がけをいただければ協力できる体制を整えていく。 ◇京都珈琲商工組合・園田高久理事長(三喜屋珈琲社長) 前期(10月期)は、組合員の紹介で新たに入られる方もいらっしゃった。スペシャルティコーヒーを出したいと新しく創業された方だけでなく、昔から喫茶店を営んでいる方とも密にコミュニケーションをとり、組合員の増強を図るとともに、色々な事業を一緒に進めていきたい。 ◇中部日本コーヒー商工組合・塩澤彰規理事長(富士コーヒー社長) ステップアップセミナーや、賛助組合の方に出展していただく展示会を引き続き行っている。今年は10月に行われた展示会「FOOD STYLE Chubu 2024」に出展したことで、賛助会員の増強につながった。これまではBtoB向けの領域の活動が多かったが、BtoCの組合員の方が増えていることもあり、今後はBtoC向けのイベントも検討している。 ◇東日本コーヒー商工組合・畔栁一夫理事長(松屋珈琲店社長) 来年1月に開く新年懇談会では、東日本コーヒー商工組合の80周年を記念した表彰を執り行う予定となっている。来年2月にはBtoC向けのイベント「コーヒーサミット」を開き、組合員・賛助会員合わせて26社が出展する。HPではおすすめのコーヒーをピックアップする「コーヒー診断」を公開するなどし、来場を促す。