加熱式たばこを密輸・販売 日本人2人含む6人を起訴 士林地検/台湾
(台北中央社)台湾士林地方検察署(地検)は31日、台湾への持ち込みや販売が禁止されている加熱式たばこのスティック約14万箱を密輸、販売したなどとして日本人2人を含む6人を起訴した。6人は違法に約736万台湾元(約3500万円)以上を稼いだとみられる。 起訴状によると、中国人1人、日本人2人、台湾人3人は2023年1月から今年6月27日まで、日本などで購入した加熱式たばこを速達郵便やコンテナに紛れ込ませるなどの手口で台湾に密輸。台湾人1人が経営する店舗で販売するなどしていた。 今年6月27日に台湾人1人が日本人2人と共に台湾に入国し、加熱式たばこのスティック300本を持ち込もうとしたところ、摘発されて発覚した。検察の捜査により、複数の倉庫でたばこ13万8014箱、デバイス586台などが押収された。 台湾では2023年、たばこの健康被害を防止する「煙害防制法」が改正され、電子たばこや健康リスク評価に関する認可を受けていない加熱式たばこの製造や輸入、販売、提供などが禁止されている。海外から持ち込んだ場合は最高500万台湾元(約2400万円)の過料が科される可能性がある。 (劉世怡/編集:齊藤啓介)