東北新幹線「つばさ」オーバーラン、長時間のブレーキ力低下が原因…車輪が滑り自動的に緩む
東北新幹線郡山駅(福島県郡山市)で今年3月、「つばさ121号」(7両)が停車位置を約500メートルオーバーランした問題で、JR東日本は25日、車輪の滑りを検知してブレーキを自動的に緩める機能が複数回働き、ブレーキ力が低下した状態が長く続いたことが原因だったと発表した。
JR東によると、つばさは停止位置の約6・5キロ手前で自動列車制御装置(ATC)が作動。その際に、車輪が回転しながら滑っていく「滑走」が複数回、発生した。滑走はブレーキを緩めることで解消していく。
JR東は同型車両の全10編成について、11月中に滑走を検知する設定値を、ブレーキ力の低下を抑えられる値に変更する。また冬季は車輪の表面を削る装置を使い、滑りにくくする対策を取る。