日本未上陸の時計ブランドを紹介する連載企画。今回はシンガポール発のマイクロウオッチブランドUBIQ Watches（ユービック・ウォッチ）をクローズアップしてみた。

時計が必要不可欠でなくなった現代社会で、時計を身につけることが喜びでないのなら、わざわざ時計を身につける必要はない。UBIQ Watches（ユービック・ウォッチ）は、この“時計を着けることの楽しみ”をコンセプトにクリエイティブ・ディレクター兼デザイナーのドレイソン・プアによって設立された、シンガポール発の日本未上陸のマイクロウオッチブランドだ。 【画像】海辺の夕焼けからアップルサワーまで、5色のバリエーションを見る ユービックはヴィンテージとモダンの美学を融合させ、カラフルな色使いとデザインで躍動感あふれる時計をラインナップしている。ブランド名はラテン語の“ユビキタス（ubiquitous / 遍在する）”という言葉に由来し、ブランドの製品がユーザーの意識下でユビキタスに成長することを願って名付けられた。彼らはデジタル支配された世界でアナログに特化したコレクションにこだわり、テクノロジーから切り離された瞬間の安らぎを大切にしている。

創業者であるドレイソンの時計に対する情熱は若かりし頃からあり、当時3歳の息子に受け継がせるための時計を探し始めたときに再燃した。 “時代を超越した”とされる名作時計も候補に挙がったが、彼にとっては少々退屈なものだった。 ドレイソンは、理想的な時計とはどのようなものなのか、実験とスケッチを始め、息子のカラフルな世界に触発された彼は、活気に満ち溢れた楽観的な時計デザインから着想し、ユービックのビジョンを具現化する旅の第一歩となった。 今回、デュアル シリーズ01（ Dual Series 01 ）を紹介するのだが、このミッドサイズのカラフルな時計は、ケース、文字盤、針、インデックスに至るまで、シンガポールのユービック本社でデザインされている。

デュアル シリーズ01

個性的なカラーリングは、創業者のドレイソンが本業のクリエイティブディレクターとして培った、パントン・カラーチャートからマッチングしている。カラフルなデュアルタイムベゼルが装備され、アルミニウム製インサートを備えた60クリックの両方向回転ベゼルにより、卵の茹で時間から第2時間帯まで、あらゆる時間を把握することが可能となっている。 ケースはフォルムと仕上げのコントラストで構成されており、サンドブラストとポリッシュ仕上げが施されている。 ケースサイドにはブラスト仕上げのインセットがあり、ポリッシュ仕上げをベースに、ラグの曲面には円形ブラッシュ仕上げが施され、平らな上部はマットな質感となっている。 ベゼルとリューズには、アーチ型のテクスチャーが施されている。